こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]石鎚 > 雨の日と曇りの日と晴れと(おもひでぽろぽろ)

【石鎚 純米 初(うぶ)】

石鎚

石鎚山には、20年ほど前に登ったなあと思い出しつつ注文。西日本最高峰の山の名を冠するのとは裏腹に、薄口きれいな純米酒でした。

香りは爽やかで、わずかに心地良いアルコール感。
口に含むと、少し爽やかな水のようで、とても薄口です。そして、飲み下してからようやくじんわりと感じられる甘味旨味が気持ちいい。

うぶの名の通り、恥ずかしがりやで引っ込み思案な女の子ですね。
ジブリで例えると「おもひでぽろぽろ」の、「雨の日と曇りの日と晴れと、どれが一番好き?」のシーンの、小学5年生のタエ子。ああ、初々しい。

 満足度:★★★★

 

石鎚

 

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玉川 Ice Breaker > 桃瀬成海(ヲタクに恋は難しい)

【玉川 純米吟醸無濾過生原酒 Ice Breaker】

玉川

前から気になっていたIce Breaker、初めて飲むことができました。「アイスブレイカー」とは、英語で「場や雰囲気を和らげるもの」の意味。良いネーミング。

香りは結構アルコール感がありますね。
口に入れた瞬間は酸味の爽やかなお酒かと思うけど、一瞬後にお米の濃い甘味と旨味がズドン!これは面白い&美味しい。

ロックで飲むのがお勧めとのことですが、確かに美味しそう。一説には、燗でも美味しいそうです。確かにこの濃厚さが燗になるとどうなるか気になりますね。

ジブリではないけど、真っ先に思い浮かんだのは、「ヲタクに恋は難しい」の主人公・成海。一見すると爽やか女子ですが、中身はめっちゃ濃いオタク。そしてオタクのくせにコミュ力半端ない。まさにアイスブレイカー!

満足度:★★★★

玉川

 

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[ジブリ酒]あさ開 > マーニー(思い出のマーニー)

あさ開 特別純米

あさ開

透明感のある薄旨口。

香りは穏やかにアルコールとバナナ、かすかにメロンもありますね。
口に含むと、水のようにすっと入ってきて、それからじんわりと旨味が広がります。甘味は控えめで、酸味はさらにわずか。

度数14%の低アルだけど、もっと低く感じます。とにかく薄口だけど、薄い中でとてもバランスが取れているのが上手いですね。しかも、お米は食用米の「ひとめぼれ」なのに、雑味がほとんどありません。上手だなあ。

フルーティーで低アルなので、最近の流行りに沿ったお酒なのかと思ったら、これ、20年以上前から販売しているらしいです。やっと時代が追いついたのかな。たしかにラベルデザインはちょっと懐かしい感じですね。

ジブリで例えると「思い出のマーニー」のマーニーですね。きれいだけど、どこか儚げ。飲み終わってから、「本当に飲んだんだろうか?もしかしてあれは私の空想だったのかも」と思いそうな感じです。

満足度:★★★☆

  

あさ開

 

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[ジブリ酒]天野酒 > 徳丸理事長(コクリコ坂から)

【天野酒 特別純米

天野酒

ふくよかな甘さを奥に残した、ちょっとだけ熟成感のある芳醇辛口。

お店の人によると「最初は冷やで置いててビンとこなかったけど、常温にしたらハマった」とのこと。たしかに! 

鼻に残る旨味が良いです。旨味がしっかりあって、煮物とかにめっちゃ合いそう。後味は、スパッではなく、ふんわりと気持ち良く切れる感じ。美味しかったです。

ジブリで例えると、「コクリコ坂から」の徳丸理事長。豪快で話の分かるおっさんです。昔気質なしっかりさと開明的・進歩的な考え方が同居している魅力的な人物ですね。

 

この「天野酒」、元々は天野山金剛寺で作られていた僧坊酒で、豊臣秀吉に愛されていたお酒なんだそうです。17世紀なかばに一旦廃れていたのを、現在の西條合資会社さんが1946年に復活させたのだとか。
このお蔵さん、ダムの底にお酒を沈めて熟成させるなどの面白い取り組みもされてます。ホームページには商品の味覚チャートが載っていて、他のお酒も飲みたくなりました。あと、蔵主さんが撮ったドローン空撮動画もたくさん上げられてて、思わず見入ってしまいます。

なかなか見かけることのないお酒ですが、ちょっと追いかけてみようかと思います。特に「豊臣秀吉愛飲ノ復古酒」と銘打たれた古式づくりのその名も「僧坊酒」が気になります。日本酒度なんとマイナス100! 勝手なイメージですけど、秀吉が好きそう。

満足度:★★★★

 

天野酒

 

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[ジブリ酒]となりのトトロ まとめ

来週8/14(金)には、金曜ロードショーで「となりのトトロ」が放送されます。

 そこで、せっかくですので、となりのトトロに例えたお酒をまとめてみます。こんなお酒を飲みながらトトロを見るのもオツなものじゃないでしょうか。

 

まずは主人公・サツキとメイから。


お父さん


カンタのばあちゃん


猫バス


ちなみに、このブログは僕がインスタグラムに書いていったものを再編集して載せていっています。だから、こちらにはまだ転載していないものもいくつかあります。今はひとまずリンクだけ載せておきますね。

会津中将 > コマに乗って空を飛んだ後の夜のシーン

仙禽かぶとむし > サツキ(2回目)

車坂 > 川でトマトときゅうりを冷やすカット

・笑四季 > おかあさん(近日公開)

まだまだたくさんストックがあってこちらに載せるのはしばらく後になりますが、そのうちアップします。

このお酒レビューは、飲んだお酒からイメージを膨らませているので、重要キャラクターでもでてこないことがあります。肝心のトトロも出てきていませんね。僕もどんなお酒をトトロに例えることになるのか、想像もつきません。思い当たるお酒があったら、コメントいただけると嬉しいです。

ではまた。

 

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かたの桜 > すずさん(この世界の片隅に)

【かたの桜 特別純米無濾過生原酒 雄町】

かたの桜

懐かしい感じのとろっとした甘口がふわっと広がります。フルーティーさや爽やかさはないけど、控えめに乳酸系の酸味があり、べたべたしたところはありません。余韻もふくよかで美味しかったです。

どて焼きとの相性が最高。煮物やおでんにも良さそうですね。

ジブリじゃないけど例えるなら「この世界の片隅に」のすずさん。穏やかでふんわりした雰囲気がそっくりです。ラベルの雰囲気も、どこかすずさんっぽいです。

偶然にもちょうど明日、テレビでやるんですね。この映画、公開当時に映画館で観ました。心が揺さぶられて、感動という言葉が当てはまるのかもわからない状態で、茫然と映画館を出たことを覚えています。何がと説明するのはとても難しいんですが、凄い映画でした。見てからもう3年もたったけど、まだ全然気持ちが整理できていません。だから、「さらにいくつもの」の方も見れていないんです。観たことのない方は、これを機会に観ておくことをおすすめします。

 

満足度:★★★★

  

かたの桜

 

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[ジブリ酒]楽器正宗 > 月島靖也さん(耳をすませば)

【楽器正宗 純醸】

楽器正宗

ラムネ感のある甘味と、きれいな酸味苦味が印象的。

楽器正宗と言えば前に飲んだ本醸造のアル添の上手さが凄かったですが、こちらは純米。でもこれ、吟醸じゃなくて普通の純米酒なんですよね。なんでこんなにきれいなの!? 苦みはあるんだけど、その苦みまできれいなのが不思議です。めちゃくちゃ美味しい!

ジブリで例えると「耳をすませば」の月島靖也さん。雫のお父さんですね。図書館司書として働きながら郷土史の研究もされています。「人と違う生き方は、それなりにしんどいぞ。何が起きても、誰のせいにもできないからね」という台詞から、良い意味での苦労をされてることが窺えて、それがきれいな苦みに出ています。チャレンジを肯定しているところも似ていますね。

満足度:★★★★☆

  

楽器正宗

 

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