こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

三諸杉 菩提酛 > 田中角栄

【三諸杉 菩提酛 純米】

三諸杉

パワフルなブルドーザーみたいなお酒でした。

生酛のようなパンチの効いた香りとうっすら黄緑な色で、グラスに注いだ時から期待が高まります。

口に含むと期待通りの力強い旨味と甘味と酸味とコク。しかもこれはこれでバランスが良いです。例えば僕が大好きな鳳凰美田がとても美しくバランスの良いお酒だとすると、こちらは全力フルパワー出した上でバランスを保っている感じ。これだけ振り切っているのにバランス崩してないってすごいです。

アルコール16度だけど、それ以上のアルコール感もあります。良い意味で。正直、誰にでも薦められるお酒じゃないけど、僕は大好き。

開栓2日目は、甘味先行で後味に旨味が残りました。カドが取れて良い感じです。
3日目は、さらに甘味が立ってきて本領発揮。どんどん美味しくなっていきますが、ここで飲み切ってしまいました。

ジブリで例えると・・・無理無理。ジブリにはこんなキャラはいません。
近いキャラを挙げるなら、田中角栄。コンピューター付きブルドーザーとの異名を持つように、多方面に力を発揮しています。清濁あわせ持つところも、好き嫌いが分かれるところも似ていますね。

田中角栄出典:首相官邸ホームページ著作権について

 

三諸杉は、みむろ杉の地元流通ブランドです。
ここのお蔵さんのお酒はこれが4本目なんですが、どれも全く別物で面白い。最初に飲んだDio Avitaはジューシーな低アル。特別純米 辛口はきれいな辛口。純米吟醸 吉川産山田錦は華やかでバランス良い吟醸で今回の菩提酛はパワフル。懐が深いです。

ちなみに菩提酛とは、1400年代はじめ、室町時代に菩提山正暦寺で始められた醸造法を復活させたものなんだそうです。まさに戦国時代の味わい。

満足度:★★★★

 

三諸杉


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