【天野酒 特別純米】
ふくよかな甘さを奥に残した、ちょっとだけ熟成感のある芳醇辛口。
お店の人によると「最初は冷やで置いててビンとこなかったけど、常温にしたらハマった」とのこと。たしかに!
鼻に残る旨味が良いです。旨味がしっかりあって、煮物とかにめっちゃ合いそう。後味は、スパッではなく、ふんわりと気持ち良く切れる感じ。美味しかったです。
ジブリで例えると、「コクリコ坂から」の徳丸理事長。豪快で話の分かるおっさんです。昔気質なしっかりさと開明的・進歩的な考え方が同居している魅力的な人物ですね。
徳丸理事長「エスケープか!青春だな!!」#コクリコ坂から pic.twitter.com/T8PsmXuDzl
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) 2016年8月12日
この「天野酒」、元々は天野山金剛寺で作られていた僧坊酒で、豊臣秀吉に愛されていたお酒なんだそうです。17世紀なかばに一旦廃れていたのを、現在の西條合資会社さんが1946年に復活させたのだとか。
このお蔵さん、ダムの底にお酒を沈めて熟成させるなどの面白い取り組みもされてます。ホームページには商品の味覚チャートが載っていて、他のお酒も飲みたくなりました。あと、蔵主さんが撮ったドローン空撮動画もたくさん上げられてて、思わず見入ってしまいます。
なかなか見かけることのないお酒ですが、ちょっと追いかけてみようかと思います。特に「豊臣秀吉愛飲ノ復古酒」と銘打たれた古式づくりのその名も「僧坊酒」が気になります。日本酒度なんとマイナス100! 勝手なイメージですけど、秀吉が好きそう。
満足度:★★★★