【二兎 純米吟醸 雄町五十五 生】(にと)
いつも通らない道を歩いていると良い雰囲気のお店を見つけたので、ふらっと入ってみました。おっ、二兎がある! 前に飲んで美味しかったんですよね。
口に含むと、甘味とセメダインぽい風味。そのあと、控えめで気持ち良い苦味と旨味。上立香はあまり感じませんでしたが、含み香がすごいです。セメダインを中心に青リンゴとわずかにバナナ。香りが苦味と共に余韻に残って幸せです。そして余韻がしっかりしているのにいつの間にか切れてて、次のひと口を飲みたくなります。
「二兎」のコンセプトは「二兎を追うものしか二兎を得ず」。「味と香」「酸と旨」「重と軽」「甘と辛」「入りと後味」「複雑と綺麗」二律背反する二つの事柄が生む最高のバランス・味わいを求め挑む酒とのこと。それが姿勢だけでなく、味として実現できているのが、たまらなくカッコいいです。
ジブリで例えると「魔女の宅急便」のジジ。兎じゃなくて猫だけど、瓶もラベルも黒いからまあ良いでしょう。甘いかと思ったら辛辣、友人でありアドバイザーであり、主人公の心の声を形にする重要なキャラクター。めっちゃ印象に残るバイプレイヤーです。
満足度:★★★★
ジジ「ぼくがいる…」#魔女の宅急便 #キキ #ジジ #ジブリ #宮崎駿 #金ロー#おちこんだりもしたけれど私はげんきです pic.twitter.com/KxJBHuI74n
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) 2020年3月27日