こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]緑川 > カストルプ(風立ちぬ)

【緑川 純米吟醸

じわ旨きれい

緑川

色は透明、香りはほのかにバナナと青草です。

口当たりはなめらかで、ほのかな甘味だけ。一瞬淡麗かと思うんですが、そこから旨味がじわじわ広がる。そして旨味は余韻まで続いて、アルコールを中心としたきれいな香りとともに鼻に抜けていきます。

日本酒ファンにはみんな「日本酒って美味しいなあ」と初めて感じた思い出のお酒があると思います。僕にとっては緑川がそう。大学の頃にバイクで北海道を廻ってて、稚内の居酒屋さんで飲んで衝撃を受けた思い出のお酒です。なかなか出会わないお酒なんですが、それ以来見つけると飲んでしまいます。

ジブリで例えると、「風立ちぬ」のカストルプ。二郎が軽井沢で会ったドイツ人です。最初は上品な紳士かと思ったら、なかなか危ないことを言い出します。
カストルプのモデルになったのは、史実上はソ連スパイ・ゾルゲ。でも造形はジブリの元海外事業部長・スティーブン・アルパートさんです。声優もご本人。この方、「吾輩はガイジンである。 ージブリを世界に売った男」という本も書かれてて、めちゃくちゃ面白いです。ディズニーとの契約の話とか、宮崎駿監督の代わりにベルリン国際映画祭金熊賞アカデミー賞のオスカー像を受け取ったエピソードなんか最高!

満足度:★★★★

緑川

 

 

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