【くどき上手 純米大吟醸 白鶴錦33 鶴と亀】
きれいで複雑で豊か
大好きなくどき上手。前に飲んだ「出羽燦々33」と「Jrの未来33」は両方とも今年飲んだ中で5本の指に入る美味しさでしたし、他のも全部高評価。
そして今回は「白鶴錦33」。あの白鶴酒造が開発した酒米・白鶴錦を使った珍しいお酒です。白鶴酒造と、くどき上手の亀の井酒造のタッグだから「鶴と亀」なんですね。縁起良い。
この白鶴錦、山田錦のお母さん・山田穂と、山田錦のお父さん(短稈渡船)の近縁種・渡船2号の間に生まれた子。つまり、山田錦の妹になるわけですね。山田穂はもう作られなくなってて、種籾がわずかに残ってるだけだったんですが、白鶴酒造さんはそれを復活させるところから開発をスタートさせたという根性の入り方。さすが日本酒最大手メーカーですね。
さて、実際味わってみます。
口当たりは薄甘口で、すっと入ってきて、それがふわっと消えていく。ああ、きれい。と思ったら直後から、複雑な旨味と甘味の含み香が口いっぱいに広がります。美味しい!
ジブリで例えると「千と千尋の神隠し」の海原電鉄のシーン。水面と、空と、列車だけが見えるシンプルな風景だけど、とても豊かで美しいです。
満足度:★★★★☆
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