こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]くどき上手 > 海原電鉄のシーン(千と千尋の神隠し)

【くどき上手 純米大吟醸 白鶴錦33 鶴と亀】

きれいで複雑で豊か

くどき上手

大好きなくどき上手。前に飲んだ「出羽燦々33」と「Jrの未来33」は両方とも今年飲んだ中で5本の指に入る美味しさでしたし、他のも全部高評価。

そして今回は「白鶴錦33」。あの白鶴酒造が開発した酒米・白鶴錦を使った珍しいお酒です。白鶴酒造と、くどき上手の亀の井酒造のタッグだから「鶴と亀」なんですね。縁起良い。
この白鶴錦、山田錦のお母さん・山田穂と、山田錦のお父さん(短稈渡船)の近縁種・渡船2号の間に生まれた子。つまり、山田錦の妹になるわけですね。山田穂はもう作られなくなってて、種籾がわずかに残ってるだけだったんですが、白鶴酒造さんはそれを復活させるところから開発をスタートさせたという根性の入り方。さすが日本酒最大手メーカーですね。

さて、実際味わってみます。

口当たりは薄甘口で、すっと入ってきて、それがふわっと消えていく。ああ、きれい。と思ったら直後から、複雑な旨味と甘味の含み香が口いっぱいに広がります。美味しい!

ジブリで例えると「千と千尋の神隠し」の海原電鉄のシーン。水面と、空と、列車だけが見えるシンプルな風景だけど、とても豊かで美しいです。

満足度:★★★★☆

千と千尋の神隠し©スタジオジブリ

くどき上手

 

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