【菊水 秋の市 純米大吟醸】
とてもきれいな熟成酒
お店の常連さんがべた褒めされてたので気になって飲んでみました。菊水というと、スーパーやコンビニでも置いてある「ふなぐち」や「菊水の辛口」をよく見ますが、このお酒は初めて。しかも製造は2016年10月、4年熟成です。全く味の想像がつきません。楽しみです。
香りはほとんどありません。
口に含むと、ほんのかすかな甘酸っぱさ。ちょっとだけ蜂蜜の感じもあります。奥にかすかに熟成の苦味もあるけど、全体としてはとてもきれい。4年も熟成されてるとは思えないすっきりさです。
使われているお米は、その名も「菊水」。酒米としてとても優れていたけど、戦中の食糧難で作られなくなったお米だそうです。それを、わずか25粒の種籾から復活させたのだとか。
時々聞くお話しですね。穀良都の場合は12粒からでしたし、2つ前に上げた白鶴錦のお母さん・山田穂や、有名な亀の尾もこうした復活劇のあるお米。こうした酒造メーカーや農家さんの努力には頭が下がります。
ジブリで例えると「借りぐらしのアリエッティ」の夜明けの風景。ほとんど最後のシーンです。新たな生活や手術に対する不安はあるけど、希望もある、爽やかでみずみずしい景色です。
満足度:★★★★
日本酒 純米大吟醸原酒 酒米菊水 菊水酒造 1800ml 1本
- 価格: 10230 円
- 楽天で詳細を見る