【杜太 純米 生もと生酒】(とうた)
優しい生酛辛口
口当たりは優しく、ふんわりとした甘酸っぱさ。でもそこから、いかにも生酛らしい旨辛さと乳酸がぶんっと広がります。最後にはそれが気配に昇華して、ふと気が付くと消えてる。
日本酒度+8という数値通り、かなりの辛口です。でも、飲みやすいし風味が素晴らしい。初心者向けとは言わないけど、美味しかったです。
このお酒、広島で「瑞冠」を醸す山岡酒造の杜氏・畑中裕次さんの個人ブランドです。ラベルの味のある文字は、当時小学2年生だった、杜氏の息子の杜太君が書いたんだそう。そりゃ想いがこもっていますよね。息子さん、今はもう高校生なんだとか。自分の名前の付いたお酒を飲めるのももうすぐですね。
ジブリで例えると「耳をすませば」の北さん。聖司君のお爺ちゃんの西さん、口ひげ蝶ネクタイの南さんの音楽仲間で、メガネの人です。一見普通のおっさんだけど、よく見ると実に味がある。なんせ声は、ジブリの悪の傀儡師・鈴木敏夫プロデューサー。あ、悪の傀儡師というのは、めっちゃ褒め言葉です。この人が上手く宮崎監督を操らなければ、こんなにたくさんの名作は生まれなかったでしょう。
あと僕の注目ポイントは、この人が弾いてる楽器。リュートという弦楽器です。今はほとんど使われていない古楽器で、僕も実物を見たのは浜松の楽器博物館でだけ。マニアな楽器を選びますねえ。
満足度:★★★★
「ナイスボーカル」と雫に手を差し出した男性は南さん(60歳)で、声は井上直久さん、リュートを弾いていたのは北さん(70歳)で、声は鈴木敏夫さんです。#耳をすませば pic.twitter.com/ONeuPFXJlM
— キャッスル (@castle_gtm) 2019年1月11日
余談ですが、楽器博物館、面白いですよ。特に音楽をやってる人にはお勧めです。セルパンとかオフィクレイドとか珍しい楽器がたくさんあって、マニアならまる一日じゃ足りないくらい楽しめます。
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