こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]花邑 >「コクリコ坂から」のエンディング

【花邑 純米大吟醸 愛山】(はなむら あいやま)

一年の締めにふさわしい極上甘旨

花邑

香りはほのかに梨のフルーティー
口当たりはとろっと入ってきて、上品な梨の甘味がふわぁっと口いっぱいに広がります。終盤には気持ち良い旨味苦味がスパイスのように一瞬現れて、甘フルーティーな含み香が鼻に抜けていき、ふわっと美しく消えていく。

この1杯が今年の外呑み最後の1杯なんですが、それにふさわしい素晴らしいお酒でした。思い残すことなく今年を終われます。

ジブリで例えると、「コクリコ坂から」のエンディング。めちゃくちゃ甘々で爽やかで幸せな気分なのに、マイナーコードの寂しげな主題歌「さよならの夏」が流れます。でもそのおかげで、エンディングがただの良かったねだけじゃない深さを持っているんじゃないでしょうか。

この歌の物悲しさは、海ちゃんの父親の澤村雄一郎を思い起こさせますし、彼の優しさや彼がいない寂しさに繋がります。歌のタイトルの「さよなら」は、もちろんお父さんに向けたものでしょう。

そしてその父への敬愛と決別は、宮崎吾朗監督の宮崎駿さんへの気持ちと重なる。と取るのは、深読みしすぎでしょうか?
真偽のほどはわかりませんが、僕はその説を唱えます。だってその方が面白いからね。

満足度:★★★★★

コクリコ坂から©スタジオジブリ

花邑

 

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