【新政 佐藤卯兵衛 生酛純米】(あらまさ さとううへえ)
きれいな酸が素晴らしい、蔵元名跡の名を冠したお酒
数か月前にも一度いただいた、新政の佐藤卯兵衛。ただでさえ入手困難な新政の中でも特別なお酒なので、こんなすぐに再会できるとは思いませんでした。嬉しい!
佐藤卯兵衛というのは新政酒造の創業者、そして代々の当主が受け継ぐ名跡です。現在は、佐藤祐輔社長のお父さん(会長)が七代目佐藤卯兵衛を継がれています。
香りは、控えめな生酛感がほんのり。
口に含むと、微炭酸がシュワっ。その後ろから、きれいでカドの丸い酸味が現れます。甘味や旨味はかすかで、苦みはほとんどありません。とても上品な味。そして、最初から気持ち良い含み香がふわぁっと広がります。めちゃくちゃ美味しい。
前回いただいたときは、もっと旨味が開いていたような印象があります。今回はそれよりきれいな印象。この日が口開け直後だからなのか、単に舌がバカなのか。でも、前回も今回もやっぱりめちゃくちゃ美味しかったです。
ジブリで例えると「おもひでぽろぽろ」の、朝露に濡れる紅花。早朝の山あいの清らかな空気の中で、凛と美しく咲いています。
満足度:★★★★☆
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