【神亀 純米 真穂人】(しんかめ まほと)
旨味の膨らみ止まらない
3年熟成だそうですが、色はわずかに黄色いくらい。そんなに色づいてる訳じゃありません。
でも、香りは間違いなく熟成酒。強くはないけどくっきりとした甘熟感があります。美味しそう。
口当たりはとろっと薄甘旨酸味。そこから旨酸がゆっくり膨らみます。ゆっくりだけど止まらない。ふわふわぶわぶわバババババ。不思議なのは、こんなに旨味が膨らむのに最後は上品なんですよね。そのまま抜けていく熟成感たっぷりの含み香も素晴らしい。
ジブリで例えると「魔女の宅急便」のバーサ。ニシンのパイを焼くおばあさんのお手伝いさんです。お茶目で旨味たっぷりだけど、上品さを失ってない。良い歳の取り方をしています。ふと思ったけど、ニシンのパイって、このお酒に合うんじゃないかな?
満足度:★★★★
日本文学に関心のある方なら、平安時代の発音の再現を試みた『朗読源氏物語』を聞いたことがある人は多いと思います。監修は金田一春彦、朗読は関弘子。
— 田中 草大 (たなか そうた) (@_sotanaka) 2020年3月27日
この関弘子さんは、何を隠そう映画『魔女の宅急便』のバーサを演じた方です。キキのホウキにまたがった、あのチャーミングな女性。 pic.twitter.com/fmI2LF7nCM
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