こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]ちよ > 「もののけ姫」のテーマソング

【ちよ 純米大吟醸 露葉風 一火原酒】

酸旨きれいな食中酒

ちよ

篠峯」や「櫛羅」が有名な、奈良の千代酒造さんの別ブランド。これ、オフィシャルサイトにも載ってないんですよね。僕も、近所のスーパーで激推しされてるの見て初めて知りました。地元限定酒なのかな? それともプライベートブランド? お米は、奈良県酒造好適米「露葉風」を100%使用だそうです。

香りはアルコールと乳酸+マスカットの酸味がしっかり。
口当たりは、柔らかい酸味がとろっと入ってきて、その後ろから旨味がじわりと広がります。酸味は後半ずっと続いて、かすかに苦みも現れる。甘味はほんのり感じるくらい。基本的にはドライですね。全体としてすっきりきれいな印象です。

これは単体で飲むより食中酒が良さそうですね。酸味がしっかりしていて、肉系の洋食に良さそう。スパイス効かせたチキンソテーなんかに合わせたいです。調べてみたら、Foodex Japan2018のマッチングコンテストで、「あん肝の味噌漬」とのマリアージュで銅賞を受賞したんだそうです。確かにそれも美味しそう!

スペックは、
 アルコール16度
 日本酒度+4.5
 酸度2.1
 アミノ酸度1.1。
やっぱり、ちょい辛口で酸度高いです。実は、個人的に酸味の立ったお酒はあんまり得意じゃないんですよね。とは言え、質は高いと思います。酸の効いたお酒がお好きな方にはおすすめです。

ジブリで例えると、米良美一さんが歌う「もののけ姫」のテーマソング。「はりつめた弓のふるえる弦よ 月の光にざわめくおまえの心 研ぎ澄まされた刃の美しい その切っ先によく似たそなたの横顔」って感じ。鋭さはあるけど、その中には優しさもあって、美しいです。

あれ?この歌詞、最初のフレーズは「おまえの心」で、次のフレーズは「そなたの横顔」。アシタカはサンのことを基本的に「そなた」って言ってますよね。ってことは、そなた=サンだけど「おまえ」は違う?
気になったので、確認してみました。「もののけ姫 全セリフ」で検索すると、1ヶ所だけアシタカがサンに「おまえ」って言ってるシーンがありました。干し肉口移しのシーン。でも、なんか違和感がぬぐえません。そんなこと言ってたっけ? で、実際に映像を確認すると、やっぱり言ってませんね。台本では入ってたけど本番でカットしたのかな。
そうなると、余計「おまえ」と「そなた」は明確に区別されているように見えます。「おまえ」はサンじゃない。
そもそもこの曲、宮崎監督は「アシタカのサンへの気持ちを歌っている」と言ってます。てことは、心がざわめいているのを知っているのはアシタカ自身しかいないわけです。アシタカは感情を表に出しませんからね。それに対して第2フレーズは内面ではなく外観について言っています。
つまり、この歌の第1フレーズはアシタカが自分のことを、第2フレーズはサンのことを歌っているという説を提唱します。ここまで長文読んでいただいた方、ありがとうございました。

ちなみに、上の歌詞を見て頭の中で歌っちゃった人、手を挙げてください。僕はもうこれを普通に読むことはできません。絶対歌っちゃう。ちなみに僕は関西人なので「関西電気保安協会」も普通に読めません。

満足度:★★★☆

ちよ

 

関連記事:

 

ブログランキング・にほんブログ村へ←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。