【阿武の鶴 点と線】(あぶのつる)
じんわり優しいアル甘フルーティー
香りは梨の甘フルーティーがほんのり。
口に含むと、香りから期待した通りの、優しくフルーティーな甘酸っぱさ。きれいなお酒ですね。後半には、控えめに気持ち良い苦味もあります。じんわり美味しい。
「点と線」と言えば、松本清張でしょうか? 日本のミステリー小説史に燦然と輝く名作。読んだことないけど。
でもどうやら違うみたいですね。商品説明に「点は今までの経験や出会いです。線はつながりです」と書いてありました。
阿武の鶴酒造さんは、山口県阿武郡阿武町で2017年から酒造りをされている復活蔵です。造り手である三好隆太郎さんの経歴も異色。大学で建築を学び、デザイナーとして大手アパレル会社に勤務した後に退職。4つの酒蔵で修行して、34年間休業していた実家の阿武の鶴酒造を復活させたのだそうです。なるほど、元デザイナーさんらしい言葉の選び方やラベルデザインですね。saketimesに詳しい記事があります。
ちなみに、「阿武の鶴酒造」で検索したら、「阿武の鶴酒造 むかつく」という検索候補が出てきて何事かと思いました。で、気になって調べてみたら、実は「むかつく」は山口県長門市の向津具(むかつく)半島のお米を使った銘柄でしたとさ。ネーミングセンス!
ジブリで例えると「レッドタートル」の"女"。名前はありません、ヒロインなのに。まあ、登場人物全員名前ないんですけどね。ネタバレは避けますが、謎を秘めた優しい女性です。
レッドタートルは、オランダ出身の監督を迎えての、日本・フランス・ベルギーの3か国による合作。しかも全編通して一切セリフなし。ジブリの中でも一番の異色作です。叙情的で美しく、アーティスティックなところが、阿武の鶴酒造に通じますね。
満足度:★★★★
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