【十四代 角新純米吟醸 生酒 播州山田錦】(じゅうよんだい)
完璧な甘味と美しい苦味
いつものお店で、十四代が開くというのを聞いて、ホイホイやってきました。まあ、聞かなくても来るんですけどね。今年の十四代の生は、こないだの「おりからみ」に続いて2杯目です。
香りは十四代らしい梨フルーティー。十四代の香りって、なんでこう素晴らしいんでしょうね。飲んだのはちょうど非常事態宣言が明けたタイミングで、閉店までの時間に余裕があるから、じっくり時間をかけて香りを楽しみます。
ようやく口に含むと、梨とライチのフルーティーさ。そしてほんのり旨味が、ふわぁっと美しく広がります。そしてそのまま全部香りになって飛んでいき、一瞬だけ美しい苦味を残して口の中から消えていく。
こないだ飲んだ「おりからみ」もそうだったんですが、タッチがなめらかすぎて、喉を通る感じがしないんですよね。口の中から直接ふわっと消えていく感じ。すごいなあ。
ジブリで例えると「風立ちぬ」の菜穂子さん。それも、婚礼衣装の菜穂子さんです。華やかで優しくて、でも儚くて一抹の苦みを含んでる。人生で一番美しい瞬間です。
満足度:★★★★☆
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