こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]瓢箪山 > 源さん(コクリコ坂から)

瓢箪山 純米酒(ひょうたんやま)

晩酌にぴったりのレトロ旨酒

瓢箪山

東大阪瓢箪山にある酒屋「ひょうたん屋」さんのプライベートブランドです。こちらのお店、いつも行く居酒屋さんに紹介していただいた酒屋さんです。なかなかうかがう機会がなかったんですが、コロナで家飲みが増えたのを機に訪問しました。一見、町の酒屋さんなんだけど、実はかなりこだわりのお店。ホームページではオリジナルの文章でお酒の紹介をされています。通販もされているのでぜひ一度ご覧ください。
今回のお酒は、オーソドックスな辛口とのことです。製造元は大阪の寿酒造さんで、メインブランドは「國乃長」。前に「カエルラベル」をいただきました。

なんとなくこれは常温が似合いそうな予感がするので、まずは常温でいただきます。

香りは、穀物感と乳酸とアルコール感。フルーティーやモダンとは対極にありますね。でも美味しそう。

口に含むと、香りから想像した通りの穀物の甘味と乳酸の酸味がとろん。そこから旨味がぐぐっと押し広がります。そして旨酸アルコールの含み香がふわぁ。

これはレトロ。古き良き日本酒という感じです。景色がセピア色に見えそう。
でも、古臭いわけじゃありません。雑味は無いし、旨味たっぷりだけど後味はすぅっとなくなって、きれい。

たまたまこの日の晩ごはんだった、鮭の塩焼きやきんぴらごぼうにめっちゃ合う。鮭の身にももちろん合うけど、脂しっかりの皮と飲んだら、これまた幸せ。味噌汁にもばっちりです。これぞ晩酌酒。
ちなみに、ミニトマト塩麹合えと合わせてみたら、こちらは予想通りあんまり仲良くありませんでした。ミニトマトの酸味とお酒の酸味がケンカしてる。やっぱりこのお酒には和食ですね。煮物なんかにも絶対合いそう。

燗にもしてみました。45℃の上燗くらいかな。でもこれはあんまり。アルコールが鼻につくのと、酸味が立ってしまいます。燗でいけると思ったんだけどなあ。難しいです。

逆にキンキンに冷やしてみたら、すっきり入ってきて、後味に穀物感がほっこり。おお、これは美味しい。常温よりも好きです。

正直、日本酒を飲み慣れていない人に勧めるお酒じゃありません。でも、しっかりとした世界観を持っていて、美味しかったです。

ジブリで例えると「コクリコ坂から」の源さん。オート三輪に乗ってる米屋のおっさんです。いかにも昭和の近所のおっさん。物語の舞台は横浜ですが、江戸っ子っぽい感じ。

満足度:★★★☆

コクリコ坂から©スタジオジブリ

瓢箪山

 

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