【ワンカップ大関】(おおぜき)
優しい酸味と穀物感。思ってたよりずっと飲みやすい
言わずと知れたワンカップ。実は飲むの初めてなんです。
いや、たまたま酒屋さんで、大関の純米大吟醸のちょっと高級そうな小瓶を見つけたんです。大手の本気は侮れないので、気になって買ってきました。
で、「いいお酒を飲むんだったら、一番スタンダードなワンカップも一度は飲んでおかなきゃな」って思って、こちらも購入。どうせ飲むんだったらちゃんと味わいたいなと思って、常温用と冷やす用の2本。ワンカップは開けたら封ができませんからね。でも、一番小さい100mlのワンカップminiを選ぶあたり、ちょっとびびってます。
ちなみに大関は、前にワンカップのにごりを飲んで、めっちゃ飲みやすくて美味しかったです。
まずは常温からいただきます。完全に偏見ですが、なんとなくワンカップの飲み方は常温が似合いそうな気がしてるんで。
香りはアルコール感と穀物・黒糖の甘さ、そして乳酸がほんのり。アルコール感と言っても嫌な刺激はありません。嫌いじゃない。
口当たりはするするっと入ってきて、優しい酸味を中心に控えめな穀物感。甘味は穏やかです。味わいは口に入った一瞬後を頂点として、ふくらまずにすっと引いていきます。そして最後に旨苦味がほんのちょっとだけ顔を出す。後味は、口の中になにか気配が残っている感じ。
お次はキンキンに冷やした方。
香りの印象は同じですね。アルコールと穀物。冷やしたことでちょっとすっきりしている気がします。
味わいも基本的には変わりません。でも、ちょっと甘味がわかりやすくなったかな。
僕はどちらかというと、冷やした方が好きですね。
最初は飲みきれるかどうか心配だったけど、全くの杞憂でした。思っていたよりもずっとすっきりで、飲みやすいです。常温も冷酒も、100mlがあっという間になくなりました。嫌いじゃない。チェーン居酒屋の銘柄不明な日本酒よりずっと美味しかった。
ただ正直なところ、好きかと聞かれると「別に...」という感じです。
でも、このお酒を否定するつもりは全くありません。要は、ターゲットが僕じゃないというだけ。ワンカップが好きな人はたくさんいて、だからこそ競争の激しいスーパーやコンビニで定番商品として売られているんです。コンビニの棚争いってほんと熾烈。採用だけでも価格・品質・供給条件など高いハードルがありますし、売れなかったらすぐに外されます。だから、コンビニでずっと売られているというだけで、商品としての実力の証明になるんです。今回飲んで、その実力を垣間見ることができました。
ちなみに尊敬する先輩ブロガーさんは、ワンカップ大関はある意味高級酒って言ってました。
確かに、実は一番安いパック酒の2倍くらいの値段しますし、原材料は米・米麴・醸造アルコールだけで、パック酒にありがちな糖類も酸味料も添加されていません。
とは言え、100mlで税込97円だから十分に安いですね。
ジブリで例えると「もののけ姫」の甲六。アシタカに助けられた普通のおっさんです。別にバカにしているわけでもなんでもなく。世の中の普通のおっさんってみんな、自分の得意な分野では凄い力を発揮するんです。甲六の凄いところは、トキさんと結婚できたとこ。もののけ姫の中で一番いい女ですよ。
満足度:★★★
もののけ姫で唯一感情移入できたキャラが牛飼いの甲六 pic.twitter.com/Y0NZ9wNu8P
— ばにら /404 /Null /nʌl/ (@halo_6666) 2020年7月4日
この企画、 ワンカップ大関大吟醸・大関純米大吟醸と続きます。良かったらそちらもご覧ください。
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