こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

桃の滴 > グランディス一味(ふしぎの海のナディア)

【桃の滴 特別純米酒(もものしずく)

力強い甘味と、はっきりアルコールと、控えめだけど良い仕事する苦味の共演

桃の滴

この日は久しぶりに会社の飲み会でした。もちろんオンラインで。オンライン飲み会は、自分の好きなお酒を選べるのが良いですね。で、選んだのがこの「桃の滴」。「澤屋まつもと」が有名な松本酒造の別ブランドです。前に「天野酒」や「奥の松」を買ったスーパーに置いてあって、目を付けてました。「澤屋まつもと」は、一番有名な「守破離」は飲んだことないんですが、「Kocon」が美味しかったのでこちらも期待です。

香りは恍惚甘アルコール。ほんのりフルーティーさもあります。

口に含むと、爽やかで力強い甘味を中心に、控えめな酸味と苦味。この苦味が、ちょうどよいアクセントになって味わいを立体的にしてくれます。前半からアルコール感が広がりますが、嫌な刺激は全くなくて気持ちよくふわぁ。甘味はだんだん引いていくけど、苦味は一定の強さで味を引き締め、余韻にじんわり残ります。
苦味の出し方、面白いなあ。決して強くはないんです。別に意識しなくても飲めるくらい。でもこの苦味があるおかげで、味わいがぐっと豊かになります。
一方、アルコールはかなりはっきりしています。度数は15%なので特に高いわけじゃないけど、存在感があります。とても良い仕事をしてる。良い意味でアル添本醸造に通じるすっきりさを演出しています。

ジブリじゃないけど例えると「ふしぎの海のナディア」のグランディス一味。ナディア、知ってますか? 「エヴァンゲリオン」のGAINAX庵野監督が作ってNHKで放送した伝説のアニメです。グランディス一味は、最初は敵だけど後に味方になる三人組。
恋する大人の女性・グランディスの甘味と、キザに見えるけど本当は優しいサンソンのアルコールと、地味だけどめちゃくちゃ良い仕事するハンソンの苦味。タイムボカンシリーズ三悪のオマージュがあからさまな三人組だけど、ずっと深く掘り下げられたキャラクター。3人みんな魅力的だし、固い絆で結ばれてる。この3人、ほんと大好きなんです。サンソンが最終回でああなったのは、びっくりしたなあ。
見てない人にはわかりにくい例えですいません。でも名作なので、強くお勧めします。途中のちょっとダレるとこがありますが(いわゆる「島編」)、そこを抜けたらラストはほんと素晴らしい。ああ、久しぶりに見たくなってきた!

満足度:★★★★

桃の滴

 

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