【月桂冠 超特撰 鳳麟 純米大吟醸】(げっけいかん ほうりん)
なめらか上質ほの甘イケメン酒(温度による)
「THE SHOT黒」、カップ酒「月」と飲み比べてきた月桂冠。いよいよ本命の純米大吟醸「鳳麟」です。
鳳麟という名前、良いですね。鳳凰の鳳と麒麟の麟。ちなみに鳳凰は鳳がオスで凰がメス、麒麟は麒がオスで麟がメスです。だから鳳麟は異種族婚なのかな。このあたりの知識のネタ元は「十二国記」という小説です。泰麒かわいい!
あと、僕はもう30年以上ホルンを吹いてるので、HORINがHORNに見えてしまうのはしょうがないですね。
このお酒、以前とある日本酒掲示板で美味しいという話を聞いて、気になってたんです。モンドセレクション5年連続最高金賞というのも凄い。大手メーカーの本気、見せていただきます。
香りはほんのかすかに乳酸とお米とバナナの甘さ。かなり控えめですが、良い香り。
口当たりは滑らかで、控えめだけどくっきりな甘味と酸味。その後、中盤から旨味がじわりと広がり、ほのかにミント感もある爽やかなアルコールの含み香が鼻に抜けます。きれいで上質さがひしひし伝わってくる一方、優しさもある。めちゃくちゃ美味しい!
っと言うのは、10℃”花冷え”か、15度”涼冷え”くらいのちょい冷え温度帯だけ。
実は最初、常温で飲んでみたんです。そしたら、美味しいことは美味しいけどちょっと刺激がキツかった。次にキンキンに冷やすと、苦味が主張しすぎ。でもそこから温度が少し上がってくると、甘味がはっきり開くとともに苦みは引っ込んで、めちゃくちゃ美味しい。半分くらい残そうと思ってたのに、美味しすぎてやめ時が見つかりません。これだけ適温が狭いって、なかなかわがままさんなんでしょうか?
ジブリで例えると、ハウル。「ハウルの動く城」の主役で、イケメン魔法使いクズ男。わがままで、自分の女を怖い昔の女のところに行かせたりします。クズ男なんだけどこれがまたカッコいいからたちが悪い。でも、こちらが上手く合わせて一旦惚れられると、ラブラブイケメンに変わります。
満足度:★★★★☆
関連記事:
![]() |
---|