【春鹿 純米吟醸 白滴】(はるしか はくてき)
とろっと甘味と爽やかフルーティー
地元・奈良のお酒「春鹿」。うちの近所ではスーパーやコンビニでもよく見かけるけど、全国的な知名度はどうなんでしょう? 僕もそんなによく飲むわけじゃなくて、去年「鬼斬(おにきり)」という超辛口を飲んで以来久しぶりです。
香りはアルコール感を中心に、わずかに蜜の甘さとフルーティーな酸味。アルコールの刺激がちょっと気になるかな。
口当たりはとてもなめらかで、とろっと柔らかい甘味と爽やかフルーティーな酸味が同居しています。素晴らしい!
後半、甘味はずっと続いて、苦味が酸味にとって代わります。喉の奥に、少しえぐ味が残るかな。前半が良かっただけに、ちょっと残念。でも、美味しいです。
温度が上がってきたら、さらに甘味が開いてきました。常温でもイケます。もしかしたら燗でもアリだったかも。
ジブリで例えると「紅の豚」の、ホテルアドリアーノでポルコに「お話し聞かせて」って話しかける女の人。このシーン、ポルコの「今度ふたりきりの時にな」って返しが良いですね。たぶんふたりきりになることなんかないし、女の人もそれをわかってる。
この女の人、スタッフ座談会では「娼婦のような女たち」と表現されていたそうです。だから甘いんだけど、それだけじゃない。ちょっとした苦味も含んでいます。
画像は「岡田斗司夫公式ブログ」の記事からお借りしました。岡田斗司夫さんのジブリ解説はほんと絶品です。
さて、実はこの投稿、新企画「鹿くらべ」の第1弾です。ここからしばらく、鹿なお酒が続きます。よかったら、どんなお酒が続くか予想してみてください。
満足度:★★★☆
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