【純米吟醸 春鹿の夏しか】(はるしかのなつしか)
甘酸旨苦しっかり爽やか夏酒
春鹿に続く「鹿くらべ」第2弾は、「夏しか」。春鹿の夏限定酒です。こういう洒落の効いたネーミング大好き。ぶっちゃけ、このお酒があったから今回の鹿くらべ企画を思いつきました。
ちゃんとした酒屋さんの常温棚に置かれてたので、火入れでしょうね。夏酒だからキリッと冷やして飲むのが良いとは思うんです。でも、昨日の春鹿・白滴が常温でも良かったから、まずは常温でいただきます。
香りは穏やかフルーティーアルコール。うん、この時点でもうハズレはなくなりました。美味しそう。ただ、控えめなので、冷やすと香りはほとんどわからなくなりそうです。
口に含むと、とろっとフルーティーな甘味と酸味がボン! そして、豊かな旨味と苦味がじゅわっと広がります。美味しい! 後味は甘旨じんわりで、しっかりしてるのにいつの間にかきれいになくなってます。
キンキンに冷やしてみると、味わいのしっかりさはそのままに、少しすっきりした感じ。常温でも美味しかったけど、やっぱり夏は冷やした方が似合いますね。
これだけしっかりしてるのだったらと思って、ロックにもしてみました。そしたら、さらにすっきり。ごくごく飲めて夏にぴったりです。
夏酒には、「仙禽かぶとむし」に代表されるキリっとすっきりタイプと、「玉川アイスブレーカー」や「波乗り車坂」のようなしっかりタイプがありますが、このお酒は後者。このテのしっかり夏酒って、ロックも合うんですよね。
調べたら、スペックも出てきました。
アルコール度数:14度 ・・・ なるほど、ちょっと低めで軽やかです。
日本酒度:マイナス4 ・・・ やっぱりしっかり糖分ありますね。
酸度:1.6 ・・・ まあ普通かちょい高め。フルーティーな酸味があります。
アミノ酸度:1.2 ・・・ ちょい低め。しっかりなのにきれいです。
正直に言うとこれ、名前で選んだお酒です。この名前じゃなかったら、わざわざ買うことは無かったかも。でも、飲んでみたら当たりでした。美味しかった~。
ジブリで例えると「魔女の宅急便」の、海岸でキキとトンボが座って笑い合うシーン。青空をバックに、わだかまりの解けた甘酸っぱさが爽やかです。
まあ、この後またキキはへそを曲げちゃうんですけどね。置いてかれたトンボのボカーン顔がかわいそうで面白い。
次回予告:「鹿くらべ」春鹿、夏しかと続いたら、次はわかりますよね。
満足度:★★★★
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