【両関 Rz50 純米吟醸 Sweet Emotion】
(りょうぜき スイートエモーション)
大人の恋 甘さの奥に ほろ苦さ
お久しぶりの両関さん。会いたかったよ。って、家飲みならこないだ翠玉を飲んでるんですけどね。Sweet Emotionは去年もいただいてるんですが、今年はクリアボトルになってだいぶ雰囲気が違いますね。カッコいい!
香りはわずかにフルーティー。
口当たりはするっときれいに入ってきて、甘酸っぱさがふわり。それがずうっと消えていくかと思ったら、ほろ苦さと旨味を含んだ複雑な後味がほわあぁぁーー。これ、ただの甘い感情じゃない! 人生の豊かさもほろ苦さも打算も全部含んだ大人の恋愛の甘さ。うまあぁー。
これ、裏には「味わい 旨口」って書いてるんですよね。Sweet Emotionなのに甘口じゃなくて旨口。つまり、甘い感情だけど味わいが甘い訳じゃないってことかな。日本酒度もマイナス2.4だから、甘いけど激甘ってわけじゃない。
温度は基本は冷酒ですね。キンキンに冷やすのが一番美味しかった。温度が上がってきて常温近くになってもイケます。試しにちょっとだけ燗にしてみたら、酸味がかなり立ってきて、これはこれで悪くない。でもやっぱりキンキン冷酒かな。
【ネタバレ注意】
この先は映画のネタバレを含みます。紅の豚をまだ観てない方は、これ以上読まないことをお勧めします。
ジブリで例えると「紅の豚」の、クライマックスの2ヶ月後くらい。ポルコはさんざん悩みに悩み抜いた挙げ句、昼間にジーナさんの庭を訪れます。もちろんそんなシーンはないので僕の妄想。でも、エンディングではホテルアドリアーノにポルコの飛行艇が描かれているので、そんなシーンが絶対あったはず。ジーナさんの気持ちにもやっと気付いて、でもかつての親友達に申し訳ない苦味もあって、自分の気持ちに正直になれなくて、それでもなんとか勇気を振り絞って会いに行くポルコ。そのくせ実際に会うときにはカッコつけちゃうんですよね。でもそんなの、ジーナさんには全部お見通し。そんな大人のカッコ悪い恋愛です。それが良い。
満足度:★★★★
スタジオジブリの映画、紅の豚。エンディングのジーナの賭けがどうなったのか実は長年気になっていたのですが、調べて解決。実はエンディングで大人な絵を差し込んでたんだ。さすが宮崎駿さん。神は細部に宿る。 pic.twitter.com/EgrY603U40
— マサヒロ (@masahiropicture) 2018年9月26日
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