こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]萩の鶴 >月島靖也さん(耳をすませば)

【萩の鶴 純米大吟醸 スーパーR40】(はぎのつる)

落ち着いた しっかり甘苦 40代

萩の鶴

こちらは「コンセプト ワーカーズ セレクション」というシリーズのお酒。このシリーズは、広島の酒販店・酒商山田さんが手掛けるシリーズ。「頭ではなく感性でお酒を楽しむ」をコンセプトにしていて、19酒蔵48アイテムもあるんだそうです。このシリーズからは、去年「大倉」をいただきました。

今回はその中から、お久しぶりの萩の鶴さん。前に飲んだのはちょうど1年ほど前で、「夕涼み猫ラベル」でした。美味しかったなあ。
このスーパーRは年代別になっていて、R40は40代をイメージ。他にR30とR20もあるそうです。

香りはフルーティーじゃない深い甘旨。黒糖っぽさもあるかな? なるほどこれは20台の若造じゃない。
口に含むと、優しい甘味とほんのり苦味と、旨味もふわり。酸味はほとんど感じません。派手じゃないけど、しっかりしていて奥深い。
温度が上がってきたら甘さが開いてきてさらに美味しくなりました。常温くらいでも良いですね。もしかしたら燗でもいけるかも。

お店のお姉さん曰く「ラベルは地味なんだけど、飲んだ人はみんな美味しいって言う」んだそうです。まさにそんなお酒。美味しい!

ジブリで例えると「耳をすませば」の月島靖也さん。主人公・雫のお父さんです。一見、落ち着いた雰囲気の優しいお父さんですが、この人も実に味わい深い。図書館の司書として働きながら、郷土史の研究もされています。仕事以外でも自分の好きなことを貫いている人。この人の言う「人と違う生き方は、それなりにしんどいぞ。何が起きても、誰のせいにもできないからね」という台詞、好きなんですよね。好きに生きることを否定せず、でもそれが楽な道ではないことを伝えている。とても公平な人なんだなという印象です。
40代をイメージしたお酒なので、当然月島靖也さんも40代です。45歳。え?年下やん!やっば!

月島靖也さんの声を務めたのは、「知の巨人」、ジャーナリストで作家の立花隆さん。今年4月に残念ながらお亡くなりになりました。著書はそんなたくさん読んだわけじゃんありませんが、「臨死体験」は面白かったなあ。僕の死生観に間違いなく影響を与えた1冊です。ご冥福をお祈りいたします。

満足度:★★★★☆

萩の鶴

萩の鶴

 

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