【梅乃宿 月 うさぎ しゅわしゅわピーチ】
日本酒と 桃を使った ピーチ味
こないだ「純米」と「あらごしもも」を飲んだ梅乃宿さんのお酒です。日本酒じゃなくて、日本酒と桃を使ったスパークリングなお酒。この「月うさぎ」シリーズ、ナチュラルとピーチとブルーベリーの3種類があったんですが、こないだ飲んだ「あらごしもも」との差が気になったのでピーチにしてみました。
たぶん位置づけとしては、「澪」や「すず音」に近いと思うんですよね。アルコール6度のスパークリング。ただ「澪」も「すず音」も分類は日本酒。それに対して、こちらは「雑酒(発泡性)」。原材料に桃を使ったことで、日本酒を名乗れなくなってるんですね。まあ、僕は美味しければそのへんは気にしません。飲んでいきましょう。
口当たりはまずシュワっと微炭酸。そして、すぐに桃っぽい甘酸っぱさがほわぁっと広がります。ジューシー。というよりジュースですねこれは。味はすっと引いてスパっと切れて、口の中にめっちゃピーチ味の余韻が残ります。
このピーチ味っていうところがポイント。天然の桃じゃなくて、お菓子のピーチ味という感じです。
ちなみにこの炭酸は、後から足したものではなく、瓶内二次発酵で自然に発生したものらしいです。
満足度:★★☆
いや、味自体は悪くはなかったんですよ。だけどちょっと高いかな。300mlで税込715円です。
このピーチ味の感じ、安いピーチ味チューハイとそんなに差別化できていません。もちろん飲み比べたら違いはわかるかもしれない。でも、この味を求めるユーザーはそこの微妙な違いは求めてないと思うんですよね。ぶっちゃけ安い方でいいやん。
残念ながら僕の求めるお酒ではありませんでした。
というわけで、今回はジブリに例えるのもお休みします。
今回から新しい試みとして、味わいグラフを作ってみました。
日本酒の味わいって、口に含んでから飲みこむまで、結構変化しますよね。アタックがドカンですっと引くものもありますし、するする入ってじわじわ膨らむものもあります。だから、その時間変化がわかるように動くグラフにしました。
また、日本酒の味の表現にはいろいろな方法があるんですが、僕は甘味・旨味・酸味・苦味渋味・アルコール感にまとめています。いろんな人がいろんなやり方をしているんですが、僕なりに一番しっくりくるやり方にアレンジしています。しばらくこんな感じでアップしていきます。
ここからはお酒の分類についてのちょっとめんどくさいお話しです。興味ない方は読み飛ばしてください。
今回の「月うさぎ」の分類は雑酒。でも、こないだの「あらごしもも」の分類はリキュールでした。その違いって何? というわけで、調べてみました。
酒税法の定義によると、リキュールとは「酒類と糖類その他の物品を原料とした酒類でエキス分が2度以上のもの」です(実は他にも条件あるんですが、読みにくいので省略)。で、「雑酒」とは、要するに他のお酒の定義に当てはまらないもの。
実は、原材料自体は、「月うさぎ」も「あらごしもも」も大差ありません。じゃあ、何が違うのか? ここからは僕の予想ですが、違うのはリキュールの定義の「エキス分2度以上」の部分でしょうね。「あらごしもも」は、エキス分の塊みたいなお酒でした。てことは、たぶん「月うさぎ」の桃成分が2度未満なんでしょう。そう思うと、桃というより桃ジュースと思った理由がわかります。余韻のピーチ味も同じ理由。たぶん、香料と糖類で桃っぽくしているんじゃないかな。そういう味わいでした。
関連記事:
![]() |
---|