【久保田 千寿 吟醸】
ほの甘な 洗練シンプル 苦淡麗
昨日アップした朝日山に続いて、今日は端麗辛口のド本命、久保田さんです。一時期、一世を風靡したザ・新潟酒。その中でも定番なのがこの千寿です。
とは言え、実は僕は千寿をいただくのは初めて。辛口がブームになったのは1980年代で、その頃はまだお酒を飲める年齢じゃなかったんですよね。日本酒を飲むようになってからは、逆に久保田さんはおじさんな感じがしてました。
それを覆してくれたのが、今年飲んだ「久保田 萬壽 純米大吟醸」。これがまた、めちゃくちゃ美味しかったんです。それで一気に興味が出てきて、出会ったのが「朝日山」。そうなるとやっぱり本命の千寿も飲みたくなりますよね。で、今回、千寿のアル添吟醸と純米吟醸を両方買ってきました。どう違うのか、飲み比べたいと思います。
まずはアル添吟醸の方から。
常温では、香りはほんのり苦さとストレートなアルコール感。小さくて硬い殻に被われた感じ。でも冷やすと、それはほとんど感じなくなって、かすかに甘さが出てきます。
辛口を予想してたけど、口に含んだ瞬間に感じるのは、意外なことに糖分の甘さ。旨味も酸味も苦味もありません。甘味はほんのりだけど、他の味わいがいないので存在感があります。
その後はしばらくそのままで、後半になってから苦味がほわっと膨らみます。そして次の瞬間には辛口ビリビリな余韻を残してすっきり消える。旨味は控えめで酸味はほとんど出てきませんでした。含み香はアルコールがカツーン。
なるほど確かに淡麗ですね。旨味と酸味が少ないからか、味わいがシンプルで洗練されています。
温度帯は、公式サイトでは冷酒、常温、ぬる燗に◎が付いてます。でも、あんまりキンキンに冷しすぎると端麗すぎますね。僕は常温よりは少し冷やすくらいが好き。燗にはしてないけど、なんとなく合わなさそう。花冷え(10℃)くらいがちょうど良いと思います。
スペックは、
アルコール:15度 ・・・ 普通
日本酒度:+5 ・・・ 辛口ですね
酸度:1.1 ・・・ 低い。酸味はほぼ感じません
アミノ酸度は書いてないけど、こちらも低そうです。
酸度とアミノ酸度が低いからでしょうね、アルコール感も甘味も、数値以上にくっきりです。
ジブリで例えると「猫の恩返し」のナトリ。猫王の第一秘書です。有能な官僚タイプっぽいけど、猫王に振り回されてるのがかわいいんですよね。でも猫王を嫌っているわけではなくて、一緒に引退するくらいの忠臣です。第二秘書のナトルはわかりやすくウザかわいいんですが、ナトリも意外に人気があったりします。
満足度:★★★☆
何度でも言うぞナトリは最高#猫の恩返し #ジブリ #ナトリ pic.twitter.com/OAuk7WgA72
— 盆明け (@bonkla_jpn) 2018年8月23日
関連記事:
![]() |
---|