【雪の茅舎 山廃純米 ひやおろし】
ふわ甘で 優しくじわ旨 ひやおろし
秋田の雪の茅舎さん。実は、茅舎さんは最近なんかピンとこないことが続いていました。悪くはないんですが、もうひとつ何か違う感。正直、注文しようかちょっと迷ったんですよね。でも「美味しかったですよ」と背中を押してもらったから、その言葉に身を任せることにしました。初めての茅舎ひやおろしです。
香りは、ほの甘じわ旨。
口に含むと、甘味がふわりと現れて、その奥から山廃らしい旨味苦味がじわりと広がります。美味しい! 酸味もあるけど、ひと夏越したからか、まるく柔らかくなっています。
思わず「ひやおろしって良いですねえ」と口に出る、きれいに味の乗ったお酒でした。
常温近くになると旨味が開いてきてより美味しかった。しまった、もっと早く気付けばよかった。
スペックは、
原料米:山田錦、あきた酒こまち
アルコール度:15.8% ・・・ ちょっと高めだけど、味わいが柔らかく、アルコールの刺激はありません
精米歩合:65% ・・・ お蔵さんの腕や造りにもよりますが、これくらいだと、きれいさと味の膨らみのバランスが良くなる気がします。ひやおろしにはこれくらいが好き。
日本酒度:+2.2 ・・・ 普通くらい
酸度:1.8 ・・・ 意外に高いですね。でも酸味は柔らかいです。
使用酵母:自家酵母
ジブリで例えると「紅の豚」のピッコロおやじ。ポルコの飛行艇を修理したピッコロ社のおやっさんです。実に楽しそうに仕事するのが魅力的な、味のある人物。
ピッコロおやじ、年齢からして、飛行機の黎明をその目で見て、実際に自分もその成長の中にいた人なんですよね。
飛行機の歴史を紐解いてみると、ライト兄弟の初飛行が1903年。紅の豚の舞台は、諸説あるけど1930年の夏。17歳の孫娘がいるくらいだから、ピッコロおやじは50代か60代でしょう。ということは、20代か30代くらいの、技術者として実力が付いてきた頃に飛行機と出会ったはず。そして、第一次世界大戦で飛行機が爆発的に進化したのも目の当たりにしています。そりゃ楽しいはず。新しい技術が日々現れて、飛行機の性能がどんどん上がっていく時代ですからね。いいなあ。
満足度:★★★★
あとあれね、紅の豚のピッコロのおやじ
— karin🦐 (@karin_FBRJ) 2021年4月2日
この人はもう何から何まで最高
この人もクレイジーな職人だ(職人好き) pic.twitter.com/2T7q2ZXuT8
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