【菊鷹 山廃 本醸造】
お久しぶりの菊鷹さんです。それもそのはず、菊鷹さんは、2019年に製造終了している銘柄。今回のお酒も30BY(平成30醸造年度・2018/7/1～2019/6/30)。2～3年熟成されています。
このお酒を造った杜氏は、山本克明さん。当時から大人気の名杜氏で、今は光栄菊酒造に移籍されています。光栄菊さんは、初年度から一気にランキングトップ10入りする大人気銘柄になりましたね。
こんなお酒がよく残っていたと思います。こちらのお店では、冷蔵庫に入ってないから人目につかないんでしょうね。常温のお酒を飲みたいと思って聞いてみたらこれが出てきて驚愕しました。
もしかしたら人生最後になるかもしれない菊鷹さん。しっかり味わっていきたいと思います。
香りはもう間違いなく熟成。しかも
口当たりは、とろりん。山廃らしさに熟成も加わった酸味を中心に、甘味旨味もぼわん。そして、その奥から熟成の苦味と旨味がじわじわぐわぐわ。
これは、山廃＋本醸造＋熟成の良いところがしっかり出ています。
ぶっちゃけ、初心者向けにはお勧めできません。クセたっぷり。でもハマると危険な沼ですね。
この感じ、絶対燗にして飲みたいです。隠れていてなかなか減らないらしいので、次回来た時に、燗にしてみたいと思います。
スペックは、
造り：本醸造 山廃
精米歩合：70% ･･･ ちょっと低精白
アルコール度数：15% ･･･ 普通
日本酒度：+7 ･･･ しっかり辛口
酵母：協会7号
ん？ 裏ラベルの製造年月は令和2年・去年の11月！？
凄い。製造は終了してもお蔵さんには残ってたということですね。
ジブリで例えると「天空の城ラピュタ」のポムじいさん。70歳という年齢通りの熟成感。パズーには優しいけど、この人、街に戻ったら絶対にクセの多い爺さんでしょ。
満足度：★★★☆
『天空の城ラピュタ』のポムじいさんは70歳の設定で、宮崎駿監督と一緒に仕事をしたアニメーターの近藤喜文さんと、森康二さんがモデルです。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) 2021年2月28日
宮崎監督は「ポムは人前で内気で喋れない。世の中で生きて行くのがヘタだけれど、なにか大事なことに気付く人」と話しています。https://t.co/5r6JO5UukM pic.twitter.com/fmcYtC2ErH
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