［ジブリ酒］央＞松崎良子さん(コクリコ坂から)

【央（おう）純米酒黄ラベル瑞穂黄金別汲み】

年齢を感じさせないきれい熟

本当は、これの前の千鳥正宗さんで終わろうと思ってたんです。でも、隣の席の人が「今年いちばん美味しかった」って言ってたのに負けました。しかも29BY(平成29醸造年度・2017/7/1～2018/6/30)の古酒でおりがらみで生酒。これなら千鳥正宗さんにも負けなそう。
というわけで、この日は熟成特集デーになりました。龍神丸も千鳥正宗も熟成じゃないんですけどね。

央さんははじめましてですね。製造元の曙酒造さんは、飛露喜の廣木酒造さんや、こないだ飲んだ雄山功嗣の豊国酒造さんと同じ福島・会津坂下町の酒蔵さんで、別ブランドとして去年飲んだ天明も造られています。このお酒は、雄山功嗣と同じで、会津坂下の酒販店・五ノ井酒店さんのPB(プライベートブランド)。そういえばこちらのお店、こないだ珍しく飛露喜も置いてたから、たぶん同じタイミングで注文されたんでしょうね。

さて、日本酒ガチ勢が集まるこのお店で「今年いちばん」と言わしめたお酒、楽しんでいきましょう。

香りはとてもきれいな蜂蜜の甘さがほんのりかすか。老（ひ）ねたところは全くありません。

口に含むと、すっきり甘酸っぱさがほわぁ。味わいは優しく続いてふわっと消え、飲み込んだ後に残る余韻のふくらみも至福。ほわほわうまぁーー。これほんとに熟成？確かにフレッシュさはなくて、優しく丸くなっています。そして、めちゃくちゃきれい。

アテに合わせたのは、マスカルポーネ。先週酒盗マスカルポーネを頼んで美味しかったんですが、このお酒には酒盗の感じではないので単体でお願いしました。
マスカルポーネは、ティラミスに使われることで有名なイタリア原産のクリームチーズ。口に入れても、一瞬味がないんじゃないかと思うくらい薄口なんですが、後味に凝縮されたミルク感がほわぁぁーーーっと広がるんです。その優しくて奥深い味わいに、お酒の優しい美味しさが反応してほわわわわん。これぞマリアージュ。このアテを選んだ自分を褒めてあげたい！