こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]白雪 > 聖司くん(耳をすませば)

白雪しらゆき 純米大吟醸 濃いにごり酒

ふわ甘酸 ごくごく飲める とろにごり

白雪

はじめましての白雪さん。スーパーでたまたま見つけて気になったんで買ってきました。
こちらのお酒を醸すのは、兵庫県伊丹市の小西酒造さん。日本酒の売上ランキング(2017)では、剣菱に次いで17位に付けている大手メーカーさんです。
1550年創業の老舗。過去には、シカゴの世界万国博覧会に「白雪」を出品し、金牌を受賞したのだとか。ちなみにこの過去っていうのは1893年!19世紀ですよ!
製造しているのは、伊丹にあるのになぜか富士山蔵。二代目蔵元が江戸へ酒樽を運ぶ途中、雪をいただいた富士山に感動したから、「白雪」と名づけたんだそうです。

今回のお酒は、純米大吟醸にごり酒。ちょっと珍しいですね。なんとなく常温が良さそうな予感がするので、まずは冷やさずそのままいただきます。

見た目は真っ白。濃いにごりというだけはありますね。
香りはもう甘酒。甘~い幸せな香りです。

口当たりはとろりなめらか。米粒感は残ってなくて、とろとろっと入ってきます。
味わいはふわふわ甘酸。お米の甘さと乳酸の酸味がとろーん。触感は濃厚なのに、味わいはちょうどいい感じの濃さと軽さがあります。なにこの軽さ!? っと思って裏ラベルを見たら、やっぱりアルコール度数10~11%の低アルです。日本酒度マイナス35の大々々甘口なのに軽いんです。この濃厚さと軽快さのバランスがすんごく好き。うまふわぁぁー!
で、後味もきれいに溶けてなくなって、こんなの甘いのに全然飲み飽きません。ごくごく飲める! 一瞬で2合が消えてしまいました。冷やしたり温めたりいろいろしたいから無理矢理止めたけど、ほっといたら20分で4合飲みきっちゃいますね。ああ、もう一口飲もうかな。

冷やすと、よりすっきりする感じ。これも良いですね。でも僕は常温の方が好きかな。
燗にすると、酸味がより際立ちます。これはもうホットカルピス! 面白いので、買った人はぜひ試してみてほしいです。

ジブリで例えると「耳をすませば」の聖司くん。聖司くんが1人でカントリーロードの練習をするところです。そんなシーンはもちろん映画にはありませんが、絶対にがっつり練習してたはず。映画ではめちゃくちゃカッコよく描かれていますが、彼、主人公の雫に気付いてもらおうと思って先に図書館の本を読みまくるほどのストーカー気質ですよ。大好きなのに声はかけられなくて、せっかく会話する機会があってもそっけない態度で接してしまう。うーん、中学生男子! そんな彼が、雫がカントリーロードの歌詞を訳してることを知っちゃうんです。練習しないわけがない。いろんなアレンジを試したりして、どう弾けばカッコよく見えるかも研究してたはず。そりゃもう、甘~い妄想を大爆発させながらの猛練習ですよ。聖司くん、練習が報われて良かったね。

満足度:★★★★☆

耳をすませば

©スタジオジブリ

白雪

白雪

 

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