こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]八海山 > 湯婆婆(千と千尋の神隠し)

八海山はっかいさん 貴醸酒】

甘アルが くっきり強烈 デザート酒

八海山

あまり行かないスーパーに行ったら売ってました。新潟の有名銘柄・八海山の貴醸酒です。
貴醸酒というのは、お酒を造る時の仕込み水の代わりにお酒を使ったお酒。基本的にどれも超甘口です。八海山の味のイメージと全然違いますね。これは気になる!

色はくっきり山吹色。仕込みは2019年でそこから2年間寝かせてあり、製造年月は2021年8月。ただ、その後は常温棚に置かれていたので色づいたのかもしれませんね。糖分が多いと色が付きやすいですし。八海山公式サイトの写真を見たら、もっと透明です。

香りはくっきり甘アル。甘さもアルコール感も、かなり輪郭がはっきりしています。2年も寝てるのに全然まるくなってない。

口に含むと、やっぱりくっきり甘アルがぶつかってきます。なかなか強烈。そこから酸味がぐぐっと膨らみ、苦味も出てきて、アルコール含み香がぼわん。

甘味は最後まで強いまま。旨味は、あることはあるんですが、他が強すぎて奥に追いやられています。

食事に合わせるのは難しいですね。まあ、もともとデザート酒みたいなものですし。定番のバニラアイスにも、合わないわけじゃないけど結婚には至りません。

スペックは、
造り:貴醸酒
原料米:麹米/五百万石、掛米/ゆきの精 他
精米歩合:60%
アルコール度数:17.5% ・・・ 高い
日本酒度:マイナス36 ・・・ 激甘
酸度:2.5 ・・・ 高い
アミノ酸度:2.5 ・・・ 高い
酵母:協会901号

ジブリで例えると「千と千尋の神隠し」の湯婆婆。存在感と顔がでかい魔女です。まあ悪役だけど、宮崎駿監督は善悪を単純に切り分けるような描き方はしません。湯婆婆も、千尋から名前を奪ってしまいますが、経営者としては公平で、油屋は立派なホワイト企業です。ただ、愛と執着が強すぎるんですよね。

その後、5日ほど常温放置したら、味わいが落ち着いて、まるくなってきました。湯婆婆が銭婆になったくらい。そして、カレーによく合いました。カレーの濃さと辛さに負けない甘さ。

満足度:★★★☆

八海山

八海山

 

関連記事:

 

ブログランキング・にほんブログ村へ←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。

 

こるね酒店

「こるね酒店」でお勧めのお酒を販売中。
実際に飲んで美味しかったお酒だけを厳選して、わかりやすく紹介しています。