こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]くどき上手 > 魔女の宅急便のエンディング

【くどき上手じょうず 純米大吟醸 Jr.の"米と嫉妬で醸す果実な液体" 生詰】

心地良く 優しい甘さが ふんわりと

くどき上手

うん。なにこの商品名? 意味わかりません。裏ラベルにもいろいろ書いてますが、読んでもさっぱり。
でも、くどき上手で精米歩合29%ですよ。そんなの、美味しくないわけがない。お店に入って見つけた瞬間から、今日の締めはこの子にしようと心に決めていました。
飲んでいきましょう。

香りは、ほのかに甘フルーティー。もう間違いありませんね。絶対に美味しいです。

口に含むと、糖分たっぷりの甘ふわが優しく広がります。心地良いとはこういうことさ。素晴らしい。え?この優しさ、アルコール14度くらいかと思ったら16度!?なんでこんなに優しいの?
糖分たっぷりな甘味なんだけど、ベタベタしたところは全くなくて、きれいで爽やか。

余韻も素晴らしく、甘くて幸せ。いつのまにかきれいに消えてるんだけど、幸せな気持ちだけはずっと残ってます。しばらく飲まなくても幸せなので、余韻もじっくり味わいます。
と、ゆっくり飲んでると、少し温まってきました。そしたら、確かに16度くらいのアルコール感としっかり甘味が開いてきます。それも優しい。ふわああああ。気持ちいいいい。

ちなみに、この日が開栓してから4日目で、初日はもうちょっと固かったとのこと。タイミングもばっちりだったんですね。僥倖!
こないだ飲んだ出羽燦々33も、初日でちょっと固さが見えたんですよね。去年は1週間後くらいが一番美味しかった。くどき上手さんに限らないんですが、開栓3日~1週間くらいで本領発揮するお酒って多いですね。

あまりに美味しいから、おかわりです。こちらのお店、いつ来ても気になるお酒がたくさんありすぎて、実はおかわりするのは初めてです。でも、これはもっと飲みたい。

最初は少し口の広がった錫のぐい呑みでしたが、2杯目は口のすぼまった形。同じ錫のぐい呑みなので、形の違いでどう味わいが変わるのかも見てみましょう。
お、こちらの方が、ほんのり酸フルーティーが強いかも。香りを感じやすいからかな? さっきも感動的だったけど、こっちの方がさらに好き。

これで終わろうと思ってたけど、寂しくなってもう1杯飲みたくなっちゃう。またおかわりです。3杯目は、天目の盃。カッコいい! 錫が続いた後に陶器とは、また違いを楽しめます。ああ、味わいが穏やか。さらに優しくなりました。旨味もちょっと出てきてます。素晴らしいなあ。こんなに優しくされたらダメになっちゃいそう。

くどき上手

今年の暫定1位です。本当に素晴らしかった。

スペックは、
造り:純米大吟醸 生詰
原料米:羽黒町産 出羽の里 ・・・ お蔵さんのあるのが、山形県鶴岡市羽黒町ですね。
精米歩合:29% ・・・ 高精白!!!
アルコール度数:16~17% ・・・ 高め
日本酒度:マイナス5 ・・・ 甘口
酸度:1.3 ・・・ 低め
酵母:小川10号・M310

ジブリで例えると「魔女の宅急便」のエンディング。優しさに包まれちゃいます。このエンディング、ほんと大好きなんですよね。これまであったいろいろなことがぜんぶ解決してる大団円。それが、いろいろ説明しなくても、ちょっとしたカットだけで語られる凄い演出。キキも幸せそうです。でもそれは、キキが成長したからこそ幸せを感じられるようになったんですね。

満足度:★★★★★

くどき上手

くどき上手

 

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