こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]神田 > ポムじいさん(天空の城ラピュタ)

神田じんでん 八拾&九拾 2020】

低精白 酸がドドンで 旨苦ボン

神田

神田

ちょっと珍しいお酒の飲み比べです。
こないだ産土を飲んだ、花の香酒造の限定酒。”かんだ”じゃなくて”じんでん”。低精白シリーズで、八拾と九拾というのは、掛米の精米歩合を表しています(麹米の精米歩合は50%)。

ややこしいのは、花の香酒造の現・六代目蔵元が神田かんだ清隆さんなんですよね。花の香酒造の創業は1902年。創業者である神田角次・茂作親子が妙見神社所有の神田しんでんを譲り受けて酒造りを始めたそうなので、そちらに由来しているのかもしれません。

ともかく、蔵元の名前や創業の由来を表す銘柄名。しかも、お米をとても大切にする花の香酒造さんが、ほとんどお米を磨かずに造ったお酒。2020なのに、製造年月は2022年4月になってるのも気になりますね。お蔵さんでしっかり熟成されてそう。
さあ、味わっていきましょう。

あたりまえだけど、香りは似ていますね。両方とも、ほの酸&旨ふわん。八拾の方が少し酸をくっきり感じます。

口当たりは、しっかり酸ドドン。そこから旨苦がボン。ほんのり熟成感もあります。力強い!
精米歩合が10%違うだけだから、当然方向性は同じです。でも、80の方が酸が強くて、90の方が少しやさしい。90の方が強くなりそうなものなのに、やさしくなってるの面白っ!

後味は、力強い旨味がじわんで、含み香にアルコールどわん。その後、いつの間にか引いてるけど、酸旨の記憶だけがじんわり残ります。
こないだ飲んだ産土と違いすぎて楽しい。

ジブリで例えると「天空の城ラピュタ」のポムじいさん。坑道でパズーとシータを助けてくれる老人です。嫌味はないけどクセはたっぷりで、独特の雰囲気を持った人。

満足度:★★★☆

神田
神田
神田
神田

 

関連記事:

 

ブログランキング・にほんブログ村へ←投票リンク踏んでいただけると、とても嬉しいです。

 

こるね酒店

「こるね酒店」でお勧めのお酒を販売中。
実際に飲んで美味しかったお酒だけを厳選して、わかりやすく紹介しています。