【三諸杉 上撰】
ちょうど良い これぞ普通酒 日常酒
平杯に合うお酒が欲しくて、酒屋さんの棚を物色してたら見つけました。三諸杉さんの普通酒。全国的には、みむろ杉ブランドで出ていますが、その地元銘柄です。僕はこういう、全国区銘柄の地元普通酒って好きなんですよね。外れたことがない。
しかも、安いんですよね。定価が4合瓶で税込935円。
なんとなく、こういう普通酒は常温が良さげなので、まずは常温で。
香りは、平杯ではあんまり感じませんね。試しにいつものアデリアのグラスでも嗅いでみると、こちらは、ほんのり乳酸とかすかに柑橘。お米の甘旨もわずかにあります。
口に含むと、とろんと入ってきて酸甘ぽわん。そこから苦旨ずずずん。おお、やっぱり良い普通酒ですね。アル添らしいアルコール感も、好みはあるかもしれませんが、僕は好き。アテさえあれば、だらだらといつまでも飲み続けられそう。これぞクラシック晩酌酒ですね。
ただ、人によっては苦味が気になるかもしれません。
でも!
この苦みは、燗にしたら消えそうな予感がします。
こんな普通酒、もちろん燗にもしてみますよ。絶対合うはず。例によってお鍋にお湯をわかし、THE SHOTの空き瓶で温めます。
まずは40℃ぬる燗から。お! 酸が心地よいですね。燗にすると、オレンジのような爽やかな酸が立ってきます。うまうまうま。
苦味はだいぶ減りました。甘味旨味はあんまり変わらず。
さらに65℃とびきり燗まで徐々に上げていきましたが、温度が高い方がちょっと硬い印象。僕のいちばん好みなのはぬる燗でした。でも、どの温度でも全部美味しい。
アテは、お昼ごはんに作った「低糖質!簡単めんたいクリームしらたきパスタ」。しらたきレシピはいろいろ作りましたが、そのなかでもかなりの自信作。簡単なのにめちゃウマです。その明太子クリームの濃厚な旨味と塩味を、お酒が優しく包んでくれて高めあいます。このお酒、和食全般だけでなく、洋食でも中華でも肉・魚問わずに合いそう。こういうのが家に1本あると困りませんね。
スペックは、
造り:普通酒
原料米:奈良県産 ヒノヒカリ
精米歩合:70%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:±0 ・・・ 普通
酸度:1.5 ・・・ 普通
アミノ酸度:1.3 ・・・ 普通
おおお、度数も日本酒度も酸度もアミノ酸度も、見事に全部普通。さすが普通酒www
ジブリじゃないけど例えると「
「T・Pぼん」は、藤子・F・不二雄先生が1978年から1986年まで断続的に連載されていたマンガです。主人公の並平ぼんは、その名の通り、普通の平凡な中学生。その彼が、ひょんなことからタイムパトロールの一員になって、いろんな時代で活躍するという各話読み切りストーリーです。
人間の生死を扱うストーリーだし、SF短編集ほどではないにせよ残酷な描写も多いし、出版社もマイナー(というかちょっと特殊)なので、F先生の作品なのにメジャーにはなれなかった作品です。でも僕は大好き。F先生の作品で、人生にいちばん影響を与えてくれたのはドラえもんですが、実はいちばん好きなのはこの作品です。
主人公ぼんは、特別なところのないどこにでもいる普通の中学生です。でも、最初から無双状態の主人公よりも、こういう普通の人が主人公の作品の方が好きなんですよね。
満足度:★★★★
こないだのTimeWatchに触発されて、TPぼんを読んでいますが、安定の面白さですのう。 pic.twitter.com/gMARSDOxZS
— ぴろき (@piroki_wod) 2020年5月2日
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