【李白 華露 花酵母 黒米仕込】
甘ぽわわん 甘苦じゅわん 熟成酒
はじめましてのお酒、島根県松江市・李白酒造の李白さんです。李白というと、由来はやっぱり中国・唐代の詩仙・李白。
日本酒なのに唐の詩人というのも不思議な感じです。でも実は李白は、酒呑みとしても有名。酒についての詩もたくさん作っていて、同じく唐代の詩聖・杜甫は、「李白は酒を一斗(18リットル)欽んで、詩を百篇書いた」って詩ってます。死因も、酔っぱらって水に映る月を取ろうとしておぼれたという伝説があるくらい。
まあそれはともかく、今回のお酒は、原料に黒米を使ったことによるピンクの見た目をしているお酒。こないだ飲んだ伊根満開などと同じく古代米の自然の色ですね。
こちらは、「焼きそばに合うお酒ください」という無茶なリクエストで選んでもらったお酒。こういう遊びができるのは、マスターを信頼しているからこそです。
さあ、飲んでいきましょう。
色は、、、あれ? ピンクというよりだいぶ褐色ですね。
香りは、ほんのり熟成甘苦ほわわん。ん? 熟成?
口に含むと、糖分たっぷり乳酸甘ぽわわん。そこからさらに甘苦じゅわん。うん。やっぱり熟成っぽいですね。ラベルを見てみたら、08年08月って書いてました。なんと14年もの。
熟成の苦味もあるんだけど、嫌らしさは全くありません。きれいな苦味。そしてその苦味を中心に、ずっと優しく豊かな甘さがあります。あと、なぜかちょっと油っぽさも感じる。
甘苦を中心に、味わいは結構しっかりしています。でも、優しい。年月が、味わいのカドを取って丸くなったみたい。美味しい!
スペックは、
造り:純米 生貯蔵
原料米:五百万石(一部黒米)
精米歩合:58%(五百万石)
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+1 ・・・ 普通
酸度:1.9 ・・・ 高い
酵母:BT-1 ・・・ 牡丹の花から分離した花酵母だそうです
まあ、14年ものだから、こんなスペックなんて全くアテにならないんですけどね。
ジブリで例えると「魔女の宅急便」のドーラさん。ラピュタの空賊ではなくて、キキのお母さんの薬を買いに来るおばあちゃんです。いつもニコニコかわいいおばあちゃん。リウマチは持ってるけど、幸せそうな歳の取り方をされてます。
満足度:★★★★
金曜ロードショー『天空の城ラピュタ』→『魔女の宅急便』1番のエモーショナルポイントは今日の冒頭の
— 松竹梅蔵 # (@umezo_hilite) 2016年1月22日
キキ「ドーラさん こんにちは」 pic.twitter.com/JUyXhmWKhP
関連記事: