こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

[ジブリ酒]流輝 > マルクル(ハウルの動く城)

流輝るか 純米吟醸 無ろ過生 山田錦 別誂】

芳醇な 甘苦じゅわん ほの熟酒

流輝

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おひさしぶりの流輝さん。群馬県藤岡市松屋酒造さんのお酒です。こちらは特約店限定の「別誂」。さらに、肩にはでかでかと「粕歩合(かすぶあい)58% ほぼ自重圧搾り」って札が下がっています。もしかしたらさらに特別版なのかな?

粕歩合というのは、原料の白米に対する搾り終えた後の酒粕の割合。通常は25~30%くらいで、吟醸造りの場合は30~40%を超えるものがあるんだそうです。コスト的にはお米をしっかり溶かして粕歩合を下げた方が良い。でも、あんまり溶かし過ぎると雑味も出るんだとか。

それが58%でしかもほぼ自重だけで搾ってるってことは、かなりきれいな酒質になってることが予想されます。

さあ、どんなかな? 楽しみ!

香りはたっぷり糖分なバナナと、お米の旨味と、ほんのりカラメル。
え?カラメル? もしかして熟成? と思ったら、製造は2021年11月。そんなに昔じゃないけど8ヶ月かあ、微妙ではありますね。でも生酒だし糖分もありそうだし、ちょっと熟してるかもしれません。この熟成が吉と出るか凶と出るか?

口当たりは、するとろで、豊かなふわ甘。そこから、さらに甘味と、熟成感もある苦味がじゅわん! 含み香の、ちょっとだけツンとするアルコール感とほの甘苦が気持ち良いです。美味しい!

温度が上がってきたら、やさしい酸味が少し立ってきて、それも素敵です。
ほぼ自重圧というわりには苦味もあるけど、それが魅力にもなっています。1年経ってないのに、良い熟しかたでした。でもこれは、新酒でも飲んでみたい!

最近、こちらのお店では熟成酒ばっかり飲んでるなあ。不動1年とか李白14年とか浦霞14年とか綾菊37年とか。それがどれも美味しいんです。面白い!

スペックは、
造り:純米吟醸 無濾過生
原料米:滋賀県山田錦(無農薬有機栽培)
精米歩合:60%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
酵母:協会9号

ジブリで例えると「ハウルの動く城」のマルクル。城に住み込んでるハウルの弟子の男の子です。このお酒は、いつものマルクルじゃなくて、ひげを付けて変装したシーンですね。若いはずなのに、妙な老成感があります。それがまたかわいい。
ちなみに、原作のマルクルは孤児になったところをハウルに拾われた15歳の少年なんだそうです。それはそれで気になる!

満足度:★★★★

流輝

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