【死神 】
どう見ても 熟成しっかり 苦じわわん
はじめましてのお酒、島根県・加茂福酒造の死神さんです。淡麗辛口ブームの頃に、流行と真逆のお酒を造ったら面白いんじゃないかと生まれたんだとか。だから名前も、おめでたい名前が多い日本酒業界の逆を行ったんですね。
色は、かなりはっきりした褐色。
香りは、おだやかで、奥の方にタクアン。
口に含むと、甘苦酸ぽわん。意外におだやか? と思ったら、いかにも熟成な苦味がぼわわん。そして、苦旨の後味がじんわり長めに残ります。
面白いのは、この苦味。けっこうしっかりしてるのに、全然イヤじゃないんです。
製造年月2022年5月という以外何も書いてないけど、これはどう見ても熟成。これで新酒だったら笑います。
アテで合ったのは、「干し豆腐の和えもの 台湾風」。麺のように細長く切って、上海焼きそばのような味付けにされてます。その中華な味わいと相性がばっちり。まあ、お酒も紹興酒っぽいところがありますしね。
ジブリで例えると「もののけ姫」のジコ坊。クセも裏もあるけど、どこか憎めない謎の人物。年齢はわからないけど、若くないのは確かですね。中国の技術を使ってるし、中華とは相性が良いのかもしれません。
ただ、ジコ坊のせいで大勢の人が死んでいます。まさに死神。
満足度:★★★☆
ジブリの誰が恋人に相応しいか論争になっているようですが、レジさんはとりあえずジコ坊推しときます pic.twitter.com/bRPIrYWzFN
— レジさん@何かしてる人 (@eki_Regice) 2022年8月27日
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