【吾有事 純米大吟醸 山の頂】
上品な 清らかふわ旨 食中酒
しばらくぶりの吾有事さん。これまでに、雲の上 別誂・赤ラベル・黒ラベル・雲の上にごり・青ラベルを飲んできた銘柄。きれいなお酒という印象があります。
吾有事の醸造元・奥羽自慢(株)さんは、1724年(享保9年)創業の老舗。しかし2009年、経営不振と後継者不足と蔵元の病気で酒造りを完全に停止。廃業の危機になってしまいます。
そこに手を差し伸べたのが、同じ山形県の実力蔵・楯の川酒造(株)さん。楯の川酒造の支援を受けて、2012年に酒造りを再開。そして2017年に誕生したのが、この「吾有事」ブランドです。製造責任者は、楯の川酒造の若手蔵人・阿部龍弥さん。
「吾有事」とは、曹洞宗開祖・道元禅師の言葉で、「自分という存在と時間が一体となること」。そこから、時間や自分という存在を忘れて酒造りに没頭するという気概を込めたんだそうです。カッコいい。この言葉のネタ元は僕も大好きなマンガ「センゴク」の森蘭丸の台詞。ちょっと親近感がわきますね。
ちなみに、セリフの「今この場」というのは天正10年6月2日の本能寺のことです。
さて、今回の「山の頂」は、吾有事で最高の食中酒なんだそうです。それは気になりますね。どんなお酒なんでしょう?
それでは味わっていきます。
香りは、おだやかきれいな酸旨甘。大人しいけど、上質なのが伝わってきます。
口当たりは、水のように清らかするり。そこから酸旨甘が上品にふわり。最後は旨味がもう少しふくらむけど、あくまで上品でやさしいです。そして、心地良い旨味の後味をふわんと残して、含み香も旨アルほわん。
温度が上がってくると味わいがちょっとはっきりしてくるけど、苦味も一緒にでてきますね。僕はしっかり雪冷え(5℃)くらいが好きでした。
アテは、子持ち昆布、鯛と河豚のフリット、カブの漬物。それら全部と合って幸せです。確かにきれいな食中酒です。上品な和食と合わせたい。
スペックは、
蔵元:奥羽自慢(山形県鶴岡市)
造り:純米大吟醸
原料米:美山錦
精米歩合:50%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+1 ・・・ 普通
酸度:1.6 ・・・ 高め
アミノ酸度:0.9 ・・・ 低い
酵母:協会6号酵母
製造年月:2022年8月
ジブリで例えると「思い出のマーニー」の久子さん。屋敷の絵を描いていた老婦人です。おだやかでやさしくて上品。
なんだかんだ言いながらマーニー全部見てしまいました。百合百合しい。ストーリー見ると百合ではないのだけど、男の気配ゼロでひたすら女系な雰囲気で進むのが良い良い…
— だいず:紫グラ (@daizu1977) 2017年7月14日
百合未亡人的な雰囲気出しまくりの久子さんがとても良いです。#commando pic.twitter.com/GpUUzvXwKs
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