【奥の松 あだたら吟醸】
米甘と くっきり酒精 苦じわあ
今年の春に福島空港で買ってきて飲んだのと同じ、奥の松さんのあだたら吟醸。国際的なお酒の鑑評会・IWC(インターナショナルワインチャレンジ)2018で、チャンピオン・サケ、つまり世界一に選ばれたお酒です。スーパーに1合瓶が売ってたから、買ってきちゃいました。世界一のお酒が、税込313円! そりゃ買いたくなりますよね。
あだたらというのは、漢字で書くと安達太良。お蔵さんのある二本松市の西、福島市の南西にある、日本百名山にも選ばれている山の名前です。僕は高校の頃は福島市に住んでたから、とても懐かしい名前。
まあ、もう美味しいのは知ってます。1合なので、するっと飲んでいきましょう。
香りは、お米の甘さと爽やかアルコール。かすかにバナナもあって、めちゃくちゃ気持ち良いです。
口に含むと、お米+シロップの甘味と、くっきりアルコール。その奥に苦ほの酸がほわあん、うまあ。そしてその苦味と、さらに奥の旨味がじわあん。
苦旨もふくらむけど、それ以上に印象的なのがアルコール感です。これ15度? 17度くらいに感じて力強い。でもそれがまた、めちゃくちゃ恍惚気持ち良い。
温度帯は、常温がお勧めです。と言っても、今回は1合瓶だから、いろいろ試すまでもなく、一瞬でなくなっちゃったんですけどね。前回試した感じだと、燗にするとちょっとアルコールが立っちゃう感じでした。
アテに合わせたのは、チリビーンズにチーズぶっかけてオーブンしたやつ。娘が学校からもらって帰ってきた賞味期限切れ間近の保存食を適当に調理したんだけど、普通に美味しかった。そして、濃い目も味にも奥の松さんは一歩も退かずに、さらに美味しくなっていきます。食中酒としても、なんにでも合いそう。
スペックは、
蔵元:奥の松酒造(福島県二本松市)
造り:吟醸酒
精米歩合:60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+4.0 ・・・ ちょい辛口
酸度:1.3 ・・・ 普通
酵母:奥の松酵母
製造年月:2022年9月
大事なことなのでもう一度言いますが、この世界一を獲ったお酒が税込313円ですよ。見かけたらぜひ飲んでみてください。
ジブリで例えると「コクリコ坂から」の立花さん。主人公・海ちゃんのお父さんが若い頃の仲間のひとりで、リーダー格です。写真の真ん中にいる人。硬派なのに色気があるイケメン。
前回飲んだ時はどうだったかなと思って見てみたら、前回は同じ「コクリコ坂から」の水沼君でした。なんと!! 実は、立花さんと水沼君は、声優が同じ風間俊介さんなんです。やっぱり似てたのか!
満足度:★★★★☆
コクリコ坂からのこの立花さんの顔が日常のお財布落としたゆっこに似てるって兄が言ってからそれにしか見えない pic.twitter.com/098OLKJkmP
— ほたて (@Ohuton_hutton) 2020年8月23日
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