【赤武 純米大吟醸 生酒】
とろ甘な お米シロップ 美しく
大好きな銘柄・赤武さん。最近ちょくちょく会えてて嬉しいです。去年は5杯飲んで、4番目に多く飲んだ銘柄でした。でもこの子は今までとはちょっと違います。なんせ、精米歩合40%の純米大吟醸で、しかも生酒。こちらのお店は気になるお酒がたくさんありすぎて目移りしちゃうんですが、その中でマスターに「これ美味しかったよ」って言われたら、もう注文しないわけにはいきません。さっそく飲んでいきましょう。
香りは、お米シロップふわふわん。お米の旨甘がほんのり香ります。香りはおとなしいんですが、なんとなく(良い意味で)ヤバそうな予感。いや、予感じゃなくて期待かな。
で、口に含むと、いきなり糖分ぽわん! シロップの甘味とほんのり酸味のバランスが良いですね。でもこのお酒はこんなもんじゃない。一瞬後、甘味がさらに どどどどん!
あっま!!! うっま!!!
めちゃくちゃ甘くてめちゃくちゃ美味しいです。
っと思ったら、その甘味はすっと引いていって後味きれい。あんなに甘かったのにどうなってんの!?
甘味がかなり強いから、旨味もアルコール感もその陰に隠れちゃってます。でも、気持ち良い苦味だけはしっかりじわり。それがベタベタせずにきれいに切れる理由かな。
アテは、レタス焼き(醤油味)。大阪らしい粉もん料理です。このお酒の甘さ、醤油味とめっちゃ相性が良いですね。美味しかった~。
さすが赤武の純米大吟醸、素晴らしいお酒でした。
ジブリで例えると「風立ちぬ」の新婚初夜のシーン。甘くて美しい。2人の人生で最も甘い瞬間です。そこにほんのり苦みも含まれる。そして、その甘い生活は長くは続かず、儚く消えて美しい想い出となります。菜穂子さんがそう望んだ通りに。
好き度:★★★★☆
『風立ちぬ』ラストの菜穂子の「生きて」は当初「来て」だった訳だが、どう考えても「(冥界に)来て」でないと、この「人間の業(エゴイズム)の肯定」のドラマが浄化されないと思うのだが。(エゴ全開で終わりって…😅)
— ブックストア ウディ本舗 (@woody_honpo) 2021年8月27日
それにラストの「来て」は初夜の「来て」に対応したセリフだった筈ですよね。 pic.twitter.com/6m6HZJdamM


【DATA】
蔵元:赤武酒造株式会社(岩手県盛岡市)
造り:純米大吟醸 生酒
原料米:岩手県産 吟ぎんが
精米歩合:40%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2022年11月
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