【八咫烏 純米吟醸】
酸旨で きれいな辛口 食中酒
お久しぶりの八咫烏さん、奈良県吉野郡吉野町・北岡本店さんのお酒です。前に飲んだ本醸造カップ酒がクラシック辛口で美味しかったんですよね。今回は近所のコンビニで買ってきた純米吟醸です。
八咫烏というのは、日本神話に登場する3本足のカラスで、導きの神様。日本サッカー協会がシンボルマークにしていて、日本代表のユニフォームに付いてるやつ。あれもよく見たら足が3本あります。ワールドカップ、凄かったですねえ。
それでは、さっそく飲んでいきましょう。なんとなく常温が似合いそうだから、まずは常温で。
香りは、ほのかに酸アル、わずかに米旨。おとなしいけど、やっぱりクラシックですね。きれいなクラシック辛口っぽいです。
口当たりは、するとろ酸ぽわん。なめらかで、フルーティーさは全くないクラシカルな酸味と、まろやかな旨味。そこから旨ほわ→アル苦ほわ。
味わいはそれほど強いわけじゃないけど、旨アルぽわんな含み香と、旨味たっぷりじんわり後味が良いですね。
正統派、日本酒らしい酸旨口。クラシック酸旨アルな食中酒です。
正直、あんまり日本酒を飲み慣れていないビギナーさん向けではありません。でも、玄人ウケはかなり良さそうな味わい。
奈良にはなぜか、何を飲んでも変態で美味しいお蔵さんや、硬度250mg/Lという超硬水を使うお蔵さんなど個性的なお蔵さんが多いんですが、こちらはとても正統派。
「ああ、お酒を飲んでるなあ」って実感できる、良い辛口酒でした。
この日の晩ごはんは、鯖の塩焼き・きんびらごぼう・納豆・味噌汁・わかめご飯という、ザ・普通の和食。八咫烏さんはまさにこういう食事に合わせたいお酒。出汁旨系や醤油系にも合いますが、塩系に特に合います。
ジブリで例えると「千と千尋の神隠し」の春日様。紙のお面をつけて大人数で油屋にやってきた神様です。奈良クラシックという感じ。
好き度:★★★☆
安摩(あま)と呼ばれる雑面です。
— 吉乃 (@kitsunoikoma) 2022年8月28日
蘇利古(そりこ)という雑面もあり、千と千尋の神隠しで春日様が付けられているものがそれにあたります。#鎌倉殿の13人 #千と千尋の神隠し pic.twitter.com/1xHa33JMUy
【DATA】
蔵元:株式会社北岡本店(奈良県吉野郡吉野町)
造り:純米吟醸
原料米:五百万石
精米歩合:60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+3 ・・・ 辛口
酸度:1.5 ・・・ 普通
製造年月:2022年12月
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