【楯野川 無我 ブルー 純米大吟醸】
恍惚の 甘アルやさしく 上品に
だいぶお久しぶりの楯野川さん。なんと2年ぶりです。好きな銘柄なのに、なぜか出会わなかったんですよね。楯の川酒造の蔵人さんが入ってる吾有事さんは、そこそこ飲めてるのに。
今回の無我は3年前にブラウンボトルを飲んでて、2020年の年間TOP10に入ってます。その頃はまだインスタもブログもやってない頃だったんですが、手元のメモにはその頃には珍しく長文のベタ褒めレビューが残ってました。
この無我は、
・「無濾過」 採れたそのままの
・「無加水」 濃厚な旨味を持つ原酒で
・「無加熱」 フレッシュな生酒として
・「泡を立て無い」 自然な発泡感を残したまま
・「時間を置か無い」上槽当日に瓶詰め
・新鮮味あふれる美味しさを「無我夢中」に追求。
という、6つの無にこだわったシリーズです。
前年までクリアボトルとして販売していた山田錦仕込みを、今年は「ブルー」にリニューアルしたんだそう。
前の瓶も良かったけど、この瓶、めちゃくちゃカッコいいですね。高級感もあります。もう、瓶のデザインだけで美味しそう。まあ、楯野川さんだから美味しいのはわかってるんですけどね。
それでは飲んでいきましょう。
香りは、アルほの甘酸フルーティー。美しく恍惚とするアルコール感と、上品なマスカットのフルーティーさです。はい、もう美味しいの決定。
口に含むと、豊かな甘味がふわんっ。上品ですねえ。その後、甘酸ほの苦がほわっと広がります。そして、きれいな余韻を残してじわんと消える様子が、また上品。含み香は、アル甘苦がふわふわ良い気持ち。
はわあああ、めちゃくちゃ美味しいいい。
思ったよりもはだいぶ甘味が大きいです。でも、強いというよりは存在感が大きい感じ。ベタベタした甘さじゃなくて、奥にしっかりした芯がありつつ、愛にあふれたやさしい笑顔をみせてくれるよう。
しみじみ素晴らしいお酒ですねえ。
温度が上がると甘味が立ってきて、それも良いです。でも、僕は雪冷え(5℃)~花冷え(10℃)くらいまでのキリっときれいなのが好きでした。
ちなみにこちらのお酒、ちょうど先週いつものお店のお姉さんが誕生日だったので、プレゼントに持っていきました♪ この佇まいは、贈答用にも良いですね。
ジブリで例えると「コクリコ坂から」の澤村雄一郎さん。主人公・海ちゃんの、大好きなお父さんです。芯の通った硬派なイケメン。でも、色気もたっぷりあるし、惚れた女を連れて駆け落ちするくらい情熱的でもあります。今回の楯野川さんは、夢の中で海ちゃんを抱きしめる、やさしい顔の雄一郎さんですね。
好き度:★★★★★
【DATA】
蔵元:楯の川酒造株式会社(山形県酒田市)
造り:純米大吟醸 無濾過生原酒
原材料:山田錦
精米歩合:50%
アルコール度数:16% ・・・ 高め
日本酒度:-2 ・・・ ちょい甘
酸度:1.3 ・・・ 普通
アミノ酸度:0.6 ・・・ 低っ!! そりゃきれいなわけだ
酵母:協会601号
製造年月:2023年1月
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