【御園竹 】
甘アルで 旨味がじわり 切れも良く


またまたはじめましてのクラシック地元酒、長野県佐久市・武重本家酒造さんの御園竹です。
佐久エリアは酒処で、14のお蔵さんが集まる地域。僕は前に担当していた工場が佐久にあって、年に数回は訪れていました。でも、新幹線の佐久平駅周辺にはあんまり地酒に強い居酒屋さんを見つけられなくて、当時飲めたのは、佐久の花と寒竹くらい。まだレビューを書き始める前です。最近だと、去年飲んだ井筒長さんとボーミッシェルが佐久ですね。
武重本家酒造さんは、牧水と御園竹がメイン銘柄。公式サイトを見ると、御園竹は「いつもの酒 地元の酒」と書いてありますね。それも今回のは、一升瓶2000円ほどの普通酒です。でも、手間のかかる生酛造りのお酒を4割ブレンドしてるんだとか。こういうの好きなんですよね。
それでは飲んでいきましょう。
香りはあんまり感じません。
口に含むと、甘アルぽわん。後半、旨味がじわっとふくらみますが、全体的にきれいです。酸はほとんどなくて、苦味も最後に少しだけ。そして、アル添らしく、後味もきれいに切れます。これは良いアル添クラシック普通酒。
温度が上がってくると、甘味がさらに出てきて、これもアリ。このタイプのクラシック普通酒は、常温も似合いますね。燗にもしてみたい。家でちびちびじっくり楽しみたいお酒でした。
ジブリで例えると「風立ちぬ」のお絹さん。序盤の関東大震災のシーンで、主人公・二郎に負ぶわれてた女中さんです。目立ちはしないけど美人さん。二郎と会ったのは結局一度切りだったけど、なんとなく地元で幸せな結婚生活を過ごしてそう。というか、そう願ってます。厳しい時代なだけに。
好き度:★★★★
密かに好きなキャラクター…次郎が助けた菜穂子の侍女、お絹さんを見られてかなり満足です。#風立ちぬ pic.twitter.com/Cyxj4HK3pG
— 加藤美也子@PENNYBLOOD (@miyakoworks) 2019年4月12日


【DATA】
蔵元:武重本家酒造株式会社(長野県佐久市)
造り:普通酒
原料米:長野県産米
精米歩合:70%
日本酒度:+1 ・・・ 普通
酸度:1.3 ・・・ 低め
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2022年11月
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