こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

秀よし > 隠神刑部(平成狸合戦ぽんぽこ)[ジブリ酒]

秀よしひでよし 八乙女やおとめ 本醸造生原酒】

旨味ぼんっ! 高アルファンキー 苦じわり

秀よし

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かなりお久しぶりの秀よしさん。秋田県大仙市・鈴木酒造店さんのお酒です。磐城壽を醸す福島・山形の鈴木酒造店さんとは、名前は同じですが違うお蔵さん。秀よしさんを飲んだのはレビュー書き始める前だけど、同じお蔵さんの別銘柄・龍蟠りゅうばんは去年飲んでめちゃくちゃ美味しかったです。

ちなみに「秀よし」とは、江戸時代中期から使われている銘柄名。宝暦年間(1751〜1764)に秋田藩の中の鑑評会で、それまでの御用酒「清正」より秀れていた事からの「秀でて良し」と加藤清正の主だった豊臣秀吉ダブルミーニングで名付けられたんだそうです。

今回の八乙女は、蔵開放記念の限定酒。激レア品っぽいです。いつもながら、よくこんなの入るなあ。本醸造なんですが、ただの本醸造じゃなくて柱造り。柱造りとは、江戸時代初期から行われていた、発酵したもろみやそれを搾った段階で米焼酎や粕取り焼酎を加える方法。つまり昔のアル添。酒の腐敗を防ぐとともに、味を引き締め辛さを引き立てる効果があるそうです。今はほとんど行われていないんだとか。なるほど造りもレアですねえ。

それでは、飲んでいきましょう。

香りは、マスカットアルコール。ほんのりツンとする刺激が鼻をくすぐります。

口当たりは、するりほの甘酸。お、きれい。
っと思ったら、口の中でお酒が空気に触れた瞬間、旨味がぼんっ! 苦味もじわっ! 後味も旨苦じんじん。そして18度の高アルコールがファンキーにカツーン。

モダンでもクラシックでもない、独特なお酒でした。あんまり得意な方向性じゃないです。でも美味しい。

ジブリで例えると「平成狸合戦ぽんぽこ」の隠神刑部いぬがみぎょうぶ愛媛県松山から呼ばれた長老狸です。天智天皇(668年~672年)の時代から松山に住み、808匹の眷属を持つ化狸。初登場のシーンでは、三角髪の毛&三角サングラスの、最もファンキーな恰好をしていました。でも普通の姿のときはいちばんいかついです。

好き度:★★★★

秀よし

秀よし

 

【DATA】
蔵元:合名会社 鈴木酒造店(秋田県大仙市)
造り:本醸造 生原酒 柱造り
原料米:めんこいな
精米歩合:65%
アルコール度数:18% ・・・ 高い
製造年月:2023年2月

 

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