【楽器正宗 特別本醸造 別撰 生詰】
桃かわいい 甘酸ふわん 苦じわん
日本三大アル添酒、十四代様の本丸に続いて、楽器正宗さんです。いつもの緑のラベルじゃなくて、こちらはその上位バージョンの別撰ピンクラベル。三大アル添酒を1日で2杯も飲めるなんて、めっちゃ贅沢!
楽器正宗さんは、福島県西白河郡矢吹町・大木代吉本店さんのお酒。矢吹って、僕が以前、年に数回は出張してたとこの近くなんです。お蔵さんから100mくらいのとこのお寿司屋さんでお昼を食べたことも、何度もあります。でも、さすがに取引先さんがいるのに「行ってみたいんです」とは言えませんでした。
〇〇正宗っていろいろありますが、楽器正宗っていう名前もちょっと不思議ですよね。
公式サイトによると「
大正年間二代目代吉の時、朝香宮様が当地を来訪した際、大木代吉本店の酒を所望され大変気に入り、その時随行していた宮内庁の雅楽師で君が代の作曲者とされる奥好義(おく よしいさ)が「酒造りも楽器を奏でることも、元は同じく神様への捧げ物」と言われたことに由来しています。
」なんだそうです。なるほど。「楽器」と「正宗」って普通に組み合わせる単語じゃなさそうだけど、そんな由来があったんですね。
まあ、組合せる単語じゃないと言えば、スキー正宗なんていうのもありますが。
余談はおいといて、いざ、飲んでいきましょう。
香りは、桃のかわいいフルーティー。ほんのり青葉の爽やかさもあります。いいですねえ。
口に含むと、優しいフルーツ甘酸ふわん。さらに甘味がほんわりふくらんで、大地を感じる旨苦もわずかにじわり。うまっ!
後半、甘味は少し引っ込んで、旨苦と一緒になって後味じわわん。そして、ミントとナッツと桃の含み香がほわわわーん。
うまーーーー!!!
めちゃくちゃ美味しいけど、実はこの子は先週来た時点で既に開いてたんですよね。つまり、開栓後1週間以上経ってる。もしかして先週飲んだらさらに美味しかったんじゃないかという気がします。飲んでおけば良かった。
ジブリで例えると「天空の城ラピュタ」のシータ。かわいくて、おとなしそうに見えるけどしっかりしています。それに、ちょっと大地を感じるところもありますね。「土に根をおろし、風とともに生きよう。種とともに冬を越え、鳥とともに春を歌おう」って感じの爽やかさ。
好き度:★★★★☆
シータ
— てつる (@tetzl) 2017年2月24日
「今は、プレミアムフライデーがなぜ流行らないのか私よくわかる。ゴンドアの谷の歌にあるもの。“土に根をおろし、風とともに生きよう。種とともに冬をこえ、鳥とともに春を歌おう”どんなに恐ろしい武器を持っても、沢山の可哀想なロボットを操っても、所得が少なくては消費できないのよ」 pic.twitter.com/PcMMykFHO3
【DATA】
蔵元:合名会社 大木代吉本店(福島県西白河郡矢吹町)
造り:本醸造 生詰 無濾過原酒
精米歩合:麹米60%、掛米66%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
製造年月:2023年3月
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