【農口尚彦研究所 観音下 】
甘くっきり 強アルコールで ぶった切る
お久しぶりの農口さん。石川県小松市・農口尚彦研究所さんのお酒です。
農口尚彦研究所は、その名の通り、農口尚彦さんの酒蔵。農口尚彦さんは“酒造りの神様”の異名を持つ名杜氏です。1932年生まれで、御年91歳。吟醸酒ブームの立役者・山廃仕込みの復活・全国新酒鑑評会通算27回連続12回の金賞受賞など業績は枚挙にいとまがなく、卓越した技能者が表彰される「現代の名工」に認定されています。
その農口尚彦さんの技術・精神を次世代に継承すべく2017年に新設されたのが、農口尚彦研究所。ちなみに農口尚彦さんは今もお元気で、今年2月にはドラマ「#居酒屋新幹線2」に本人役で出演されました。
今回のお酒は、「観音下」。日本酒には、読めないものはたくさんありますが、その中でも屈指の難読。知らなきゃ絶対読めません。この観音下の由来は、お蔵さんの住所「石川県小松市観音下町ワ1番地1」。観音下町も大概だけど「ワ」っていう住所も面白いですね。
観音下は2年前にも飲んでて、美味しかったから期待です。
さっそく飲んでいきましょう。
香りはふんわり米旨と、爽やか乳酸&キウイの酸。
口に含むと、、、え? 甘い!?
記憶よりかなり甘味がはっきりしています。蜜とバナナの甘味が、やわらかいけどくっきり。奥にはほんのり旨苦味。そこから穀物旨味とアルコール由来の苦味がぐぐん。そして強アルコールの含み香がシロップ甘とアル苦を連れてぶおおおお。
強い!
これの前にストレートで飲んだ麦焼酎・25度の麦汁さんよりもアルコールを感じます。こちら、製造年月は2020年11月ですが、3年半の熟成なんてものともしないしっかりアルコールです。後味も甘苦とアルコールの刺激がビリビリ残り、それが引いた後も苦ほの甘が長くぼわわん。
ちなみに前回飲んだ観音下さんは18度だったけど、今回は20度。確かに強くなってます。
アテは、イカと春キャベツ炒め。タケノコも入って、とろっと旨味がたっぷりです。お酒に合うやつ! でも農口さんはそんなのお構いなしに、容赦なくぶった切ります。でもそれが美味しい!
正確にはジブリじゃないけど例えると「カリオストロの城」の五ェ門。なんでもズバズバ切る剣豪だけど、本人は意外におちゃめなところがあります。
好き度:★★★★
カリオストロの城の「可憐だ…」って五ェ門の台詞を「カレンダー」だと思っていて、このくだりを理解できなかった📆#小さいころ勘違いしてたこと選手権 pic.twitter.com/qmvN8sA9AW
— 竜輝 竜🐉✨男の娘系Vtuber (@r_gotyo) 2022年3月2日
【DATA】
蔵元:株式会社 農口尚彦研究所(石川県小松市観音下町)
原料米:五百万石
アルコール度数:20 ・・・ 高い
製造年月:2020年11月(瓶詰時期)
出荷年月:2024年4月
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