こるね酒

原則毎日AM11時更新+α。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。異論反論大歓迎。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

ひげん > 哲学研部長(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

【ひげん 純米 Asama Vind】

ちょい辛な 旨苦ぐぐぐ クラシック

ひげん

ひげん
ひげん

はじめましてのお酒、ひげんさん。群馬県吾妻郡・浅間酒造さんのお酒です。去年飲んだ「浅間山」のお蔵さんですね。こないだ飲んだ長野の浅間嶽さんは、浅間山をはさんでちょうど反対側になります。

ひげんって何かと思ったら、浅間酒造さんのメイン銘柄が漢字表記の「秘幻」なんですね。銘柄名には、「お客様がもう一度味わいたいと、夢に見るような酒をつくりたい」という思いが込められているんだそうです。そして、「日本一野菜に合う酒造り」を標榜しているんだとか。

今回のひらがな「ひげん」は、やさしさと、さらりとした酒質を表現。日本の普段の食事とのマッチングをコンセプトにしています。「ひげん」の文字の左には、よく見たらエンボス加工で「Asama Vind」と書かれていますが、これは北欧の言葉で「浅間の風」を意味するそう。

ちなみに北欧ってどこのことだろと思って調べてみたら、ノルウェー語・スウェーデン語・デンマーク語で風=vindでした。同じ北欧でもフィンランド語だけは風=tuuliと全然別の言葉。ノルウェー語・スウェーデン語・デンマーク語は3つともインドヨーロッパ語族・ゲルマン語派・ノルド諸語(北ゲルマン語群)に属しますが、フィンランド語はウラル語族フィン・ウゴル語派だから系統が違うんですね。ゲルマン語派ってことは英語と同じグループだから、vind=windでしょう。

さて、脱線はこれくらいにして、飲んでいきましょう。

香りほんのりアル米旨。クラシックですね。

口当たり、やさしい甘旨ほわんと入り、旨苦ぐぐっと広がります。含み香ほんのりアルコール。後味、苦渋旨じわん。やっぱりちょい辛なクラシックタイプです。甘味も酸味も控えめですね。

でも、少し温度が上がって涼冷え(15℃)くらいになったら、一気に酸味が出てきました。雪冷え(5℃)と全然違う!! 僕は酸味が得意じゃないから雪冷えの方が好きですが、濃醇なお酒が好きな方は常温くらいでも良さそうです。

アテは、鮭のハラス焼き。めっちゃ脂が乗ってて、適度に強い塩味がめちゃくちゃ美味しい。クラシックなお酒にもばっちり合います。でもやっぱりもっと合ったのは、付け合わせのレモン。レモンをかじってからお酒を流し込むと、レモンでお酒の酸が消えて、旨味が引き立ちます。

ジブリで例えると「コクリコ坂から」の哲学研部長。若さはあるんだけど、フレッシュというよりはクラシック。バンカラで硬派で男くさいけど、じわじわ味わい深いです。そして、顔を赤くして照れるのがかわいい。

好き度:★★★☆

ひげん

ひげん

【DATA】
蔵元:浅間酒造株式会社(群馬県吾妻郡)
造り:純米酒
精米歩合:65%
アルコール度数:15% ・・・ 普通

 

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