【純平 特別本醸造 辛口男酒】
ほの辛の やさしくきれいな 熟成酒
はじめましてのお酒、純平君。純平っていうと、なんとなく純平さんというより純平君が似合う気がするんですよね。高知県高岡郡中土佐町久礼・西岡酒造店さんのお酒です。ん??久礼? ああ、こちら、何度か飲んでる銘柄「久礼」のお蔵さんですね。
「純平」でググると、検索候補に「純平 考え直せ」と出てきます。どうやらそういうタイトルのヤクザ小説&映画があるみたい。でも今回は関係ありません。
こちらの「純平」の由来は、土佐久礼を舞台にした漫画「土佐の一本釣り」の主人公・純平。この作品は、1975年から1986年まで「ビッグコミック」で連載された漫画。小学館漫画賞を受賞しており、2度も映画化されています。主人公の純平は、1巻の時点では中学を卒業したばかりの漁師見習いだから、やっぱり純平君ですね。昭和の、とても熱い漫画のよう。この作品の紹介としては、下のリンクが面白かったです。
お酒の方もそんなクラシックな佇まいですね。
それでは飲んでいきましょう。
香りはあんまり感じないけど、奥にかすかに蜜甘旨。
口に含むとふんわりと、熟成感の蜜甘味。酸味もやさしくほわんとふくらみ、しっかり旨味も出てきます、
でも不思議。熟成感はめっちゃあるのに、なぜかとてもきれいなんです。辛口なのはたしかだけど、男らしい優しさのある辛口。
ぬる燗(40℃)が良いと書いてあるから、手で温めて人肌燗(35℃)くらいにしました。そしたら、香りにも味にも熟成感が出てくるけど、とてもまろやか。それを、アルコールがすっと切ってくれます。これは良い熟成アル添酒。
アテは、牛ステーキが良かったです。肉の旨味と熟成感の相性がばっちり。
ジブリで例えると「耳をすませば」の西さん。聖司くんのおじいちゃんです。きれいな年の取り方をしていますね。甘みが増した、優しいおじいちゃんです。あの年でも楽しむことを続けているのが素敵。
由来になった漫画からは、パズーやコナンのような頑強な少年を想像してたげど、全然違いましたね。
好き度:★★★★
ジブリベストイケメンは西司郎なんだよなぁ。 pic.twitter.com/sLBWzDzl4q
— 8241 (@solovan8241) 2023年3月10日
【DATA】
蔵元:有限会社 西岡酒造店(高知県高岡郡中土佐町久礼)
造り:特別純米
精米歩合:60%
アルコール度数:15〜16% ・・・ 普通
日本酒度:+10 ・・・ 大辛口
酸度:1.4 ・・・ 普通
製造年月:2024年7月
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