【阿部勘 純米吟醸 良い兆し】
やわらかい フルーティーさが 美しく
しばらくぶりの阿部勘さん。宮城県塩竈市・阿部勘酒造さんのお酒です。
えっ?1年ぶり?
前回のお酒がインパクトあったから、よく覚えてて、もっと最近かと思っていました。
今回のお酒も、前回と同じ秋季限定酒。いちばんの特徴は、ラベルが二重になっていて、剥がすと違うデザインのラベルが出てくることです。前回は招き猫を剥がしたらバンザイ猫が出てきてかわいかったんですが、今回はまた強烈ですね。1枚目の鶏も、2枚目のミミズクも、めちゃくちゃ力強い!!
この2羽には、良い兆しを“とり”込むという願いが込められているんだそうです。
このラベルの絵は、塩竈市在住の若手アーティストで、動物を中心に自然界を描く水彩画家として活躍されているタカハシシオンさんの作品です。インスタやホームページを見ると、他の作品は今回のものより水彩らしい柔らかいタッチのものが多いですね。でもそれらも今回のものと同じで、どの作品からも生命の躍動感があふれているんです。動いてはいないシーンを切り取っているのに、とても生き生きとしている素晴らしい作品。ぜひ一度ご覧ください。
さて、それでは飲んでいきましょう。
香りは控えめお米の旨さ。おだやかで良い香りですね。
口に含むと、やわらかい酸。リンゴ酸を中心としたフルーティーだけど、それがとてもやわらかくて心地良いです。そこから酸甘旨がぽわんと広がるのも美しい。
はあああ、美味しい!!
とてもきれいなお酒です。
雪冷え(5℃)でも美味しいけど、温まって涼冷え(15℃)くらいになると、甘味もぽわっと出てきてさらに美味しい!!
アテは、ローストポーク。豚のおだやかな旨味とお酒のやさしい酸甘との相性が素晴らしかったです。
ジブリで例えると「思い出のマーニー」のマーニー。楽しんでるシーンのマーニーですね。美しさの中に楽しさが加わってさらに魅力的。
好き度:★★★★☆
マーニーの服のバリエーション。
— 米林宏昌 (@MaroYonebayashi) 2020年3月17日
登場するたびに印象が変わっていろんな一面を見せる。
杏奈のカチコチな心はマーニーに出会うたびに変化してゆく。 pic.twitter.com/NpwXVI4jcK
【DATA】
蔵元:阿部勘酒造株式会社(宮城県塩竈市)
造り:純米吟醸
原料米:兵庫県産 兵庫夢錦
精米歩合:55%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:±0 ・・・ 普通
製造年月:2024年月
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