【新政 涅槃龜 100 生酒 2023】
酸ぽわん 苦渋雑味が ゴゴゴゴゴ
宴友会のお酒6、新政さんのPrivate Labシリーズのひとつ、涅槃亀です。Private Labは、革新的な製法で日本酒の課題解決や新たな味わいへの挑戦を目的にしたシリーズ。四神をモチーフにしていて、東の青龍→天蛙、西の白虎→亜麻猫、南の朱雀→陽乃鳥、北の玄武→涅槃亀の4種類があります。この中で涅槃亀は低精白のお酒。前に飲んだのは4年前ですね。
ただ、今回の涅槃亀は特別版。新政さんの頒布会2024年第3弾の限定酒で、精米歩合は100%。つまり、無精白の玄米です。
こないだ「玄米酒って日本酒を名乗れるの?」という特集記事を書いたんですが、玄米で日本酒になるのかどうかの判断は、お蔵さんによって見解が分かれています。玄米使用と書いていても、実は一部に精米したお米を使っている例もありました。その中で、新政さんは精米歩合100%で、麹米・掛米とも玄米。さすが新政さん。
でも味の方はどうでしょうか? さっそく飲んでいきましょう。
上立ち香、漬物糠感ほわわんと。それがなぜかほんのり爽やか。
口当たりから酸ぽわん。乳酸酸味が中心で、奥にほんのりリンゴ酸。そこから苦渋ゴゴゴゴゴ。なにこれ。この苦渋は雑味と言っても良いんじゃないかな。強くて固い苦味と渋味。
単品で飲むお酒じゃないですね。でも、何を合わせたら良いのかも想像つきません。
前に飲んだ涅槃亀90はもっとやさしかったと思うんですが、これは僕には合わないお酒でした。
ジブリで例えるのも省略します。
好き度:★★☆
【DATA】
蔵元:新政酒造株式会社(秋田県秋田市)
造り:純米 生酛 木桶造り 生原酒
原料米:秋田県産米
精米歩合:100%(玄米)
アルコール度数:12% ・・・ 低い
酵母:協会6号酵母
製造年月:2024年7月
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