【菊正宗 しぼりたて大吟醸】
やわらかく おだやか爽やか 低アル酒
ギンブルーに続いて菊正宗さん。こちらはアル添大吟醸のネオカップです。
ネオカップのしぼりたて大吟醸は、2022年にも飲んでます。でもその時とは、スペックが変わっていますね。2022→2024で、アルコール度数が15%→12%になっています。こちらも低アル化の流れかあ。ネオカップの公式サイトを見ると、前のものは載っていないので、どうやらモデルチェンジしたようです。ただ、300ml瓶と四合瓶は前のスペックのしぼりたて大吟醸が継続して売られてるっぽい。
前のネオカップ大吟醸はやわらかい中に旨味がある美味しいお酒でしたが、どのように変わったでしょうか? さっそく、いただきます。
まずは雪冷えから。
香りはほとんどなくて、口当たりは清らかな水のようにすっきりするり。そこから味わい全体が、ほわっとやわらかく開き、苦旨だけを残して甘酸はすっと消えます。後味もじんわり苦旨やさしく残り、含み香おだやか旨アルほわん。
辛口だけど重くない。軽やかで、なのに満足感があります。しみじみうまあ。
そして真骨頂はここから、後味の苦旨が引いた後に残る心地よい風味がとても良い。ギンブルーでも感じた、やわらかくて爽やかな風味です。
たぶん美味しいのはキリっと冷やした方だけど、飲まれるシーンでは常温もありそうです。常温でも飲んでみましょう。
常温では、甘くないけどやわらかい、控えめなフルーティーさが出てきました。瓜のような爽やかな香り。味わいは、雪冷えのときよりも苦味が少しふくらみます。でもやっぱりやわらかくておだやかで爽やか。常温でも美味しいですね。でも個人的には雪冷えの方が好き。
ここで、この子もギンパック・ギンブルーと比べてみましょう。
ギンパックよりは、明らかに甘味と華やかさが控えめです。でもその分、料理にはずっと合わせやすい。一方、単体でもするする飲めます。
ギンブルーの方は、同じように、やわらかおだやか爽やかです。でもギンブルーの方がさらにやわらかくて、華やかです。これはもう好みの問題ですね。甘くないのが好きならこちらの大吟醸。華やかなのが好きならギンブルーをおすすめします。ただどちらも、濃醇なお酒が好きな方には向きません。ちなみに僕はどっちもめっちゃ好き。
ジブリで例えると「魔女の宅急便」のフクオさん。おソノさんの旦那さんです。寡黙で派手さは全くないけど、実はやさしいし、実に味わい深い。
好き度:★★★★☆
魔女の宅急便のパン屋さんの旦那、フクオさんみたいなパパになります😊✨(理想) pic.twitter.com/gL2S4w1mBt
— ヨシ🦍 (@gorilla___yoshi) 2023年6月13日
【DATA】
蔵元:菊正宗酒造株式会社(兵庫県神戸市東灘区)
造り:大吟醸 生貯蔵酒
アルコール度数:12% ・・・ 低い
日本酒度:4.0 ・・・ 辛口
製造年月:2024年9月
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