【山城屋 WABI】
爽やかな 旨苦辛口 スパークリング
今年春先に初めて飲んだ山城屋さん。新潟県長岡市・越銘醸(株)さんのお酒です。
越銘醸さんのメイン銘柄は「越の鶴」。山城屋は、創業当時の屋号を冠して2014年に誕生した、新潟県外向けの限定流通銘柄です。
今回のお酒は、WABI。漢字で書くと和火。日本の伝統花火のことで、「暑い夜に花火を見ながら飲みたくなる酒」をイメージして設計した、山城屋初のスパークリングタイプなんだそう。ちょっと時期はズレてしまいましたが、まあ良いでしょう。
造りも面白くて、このお酒は山城屋 standard classと1st classのアッサンブラージュ。絶妙な割合で調合・火入れし、そこに丁寧に裏ごしした生の醪を加えて瓶内二次発酵させたんだそう。シャンパンと同じような製法ですね。
それでは、飲んでいきましょう。
香りは、甘くない甘酒。麹の旨さがぽわぽわん。
口に含むとピリシュワん。炭酸感と共に、乳酸とクエン酸が、控えめだけどくっきりあって、硬い苦味も奥にいます。そこから旨苦じゅわっと広がり、そのままズバッと切れる。
ドライスパークリングですね。甘味は最後に風味だけ。なるほど夏酒。気持ち良く爽やかな辛口でした。
合ったアテは、鯨ベーコン。防腐剤を兼ねた食紅でちょっと引くほどまっ赤。でも味はあんまりなくて、マヨネーズだより。そして後半にケモノっぽいクセのある脂がぽわん。これは好みが分かれるかもしれませんね。でも美味しい。そして、そのクセをお酒がズバッと切ってくれます。
ジブリじゃないけど例えると「カリオストロの城」の五ェ門。切れ味が鋭い硬派な侍。でも、ストイックに見えていろいろ面白いし、「可憐だ」という台詞に一瞬だけ甘さの片鱗が出ています。
好き度:★★★★
(*´∀`*)カリ城ですよ♪
— よろづ屋TOM🌟 。o O “エエネ”のついでにRT拡散もお願いします♬ (@yolozyaTOM) 2019年7月27日
クラリスがルパンに手を引かれて脱出する場面。
次元「次元さま、だと。」
五エ門「…可憐だ…」
次元「───ん?」
五エ門「……っ!!!」 pic.twitter.com/BOrUizbrDX
【DATA】
蔵元:越銘醸株式会社(新潟県長岡市)
造り:生酛 スパークリング 原酒
原料米:五百万石、一本〆
精米歩合:50% & 60%
アルコール度数:15% ・・・ 普通
日本酒度:+4 ・・・ 辛口
酸度:1.6 ・・・ 高め
アミノ酸度:1.0 ・・・ 低い
酵母:新潟酵母 G74&TR8
製造年月:2024年7月
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